名張市上下水道部がSafie Pocket2 Plusを導入、大規模漏水対応の効率化と技術継承に活用

text: XEXEQ編集部
（記事は執筆時の情報に基づいており、現在では異なる場合があります）

PR TIMES より

記事の要約

名張市がセーフィーのウェアラブルカメラを導入
漏水事故の迅速な状況把握と復旧に活用
若手職員の技術継承にも活用予定

名張市上下水道部がSafie Pocket2 Plusを導入し漏水対応を効率化

セーフィー株式会社は、三重県名張市上下水道部にウェアラブルクラウドカメラ「Safie Pocket2 Plus」が2024年8月29日に導入されたことを発表した。この導入により、大規模な漏水事故発生時の状況把握や情報共有が容易になり、正確かつ迅速な状況判断や復旧作業が可能になると期待されている。名張市では施設の老朽化に伴い、近年頻発している大規模漏水への対応が課題となっていた。^[1]

Safie Pocket2 Plusは、SIMカード内蔵で手軽に持ち運びができ、カバーの開閉だけで撮影のオン・オフが可能な点が特徴だ。また、現場の作業音の中でも人々の声を鮮明に聞くことができる通話機能を搭載しており、現場と離れた場所にいる管理側との双方向コミュニケーションを円滑に行うことができる。これにより、現場の状況をリアルタイムに正確に把握し、適切な指示を出すことが可能になった。

名張市上下水道部では、Safie Pocket2 Plusを大規模漏水時の現場撮影だけでなく、若手職員の教育にも活用する予定だ。経験豊富なベテラン職員が遠隔から状況を確認し、ノウハウや経験を活かしたアドバイスを行うことで、技術力の継承を図る。また、珍しい漏水事案を撮影・編集して保存することで、「知の蓄積」としても活用していく方針を示している。

Safie Pocket2 Plusの主な特徴

	機能	利点
操作性	カバー開閉でON/OFF	簡単な操作で迅速な撮影開始
通信機能	SIMカード内蔵	どこでもすぐに使用可能
音声機能	クリアな通話機能	現場と本部の円滑なコミュニケーション
映像共有	リアルタイム映像配信	迅速な状況把握と的確な指示
活用範囲	教育・技術継承	若手職員の技術力向上

ウェアラブルクラウドカメラについて

ウェアラブルクラウドカメラとは、身につけて使用できる小型のカメラで、撮影した映像をクラウド上に直接アップロードできる機器のことを指す。主な特徴として以下のような点が挙げられる。

コンパクトで携帯性に優れた設計
リアルタイムでの映像共有が可能
クラウド上でのデータ管理により大容量の記録が可能

ウェアラブルクラウドカメラは、現場作業の効率化や遠隔からの状況確認など、様々な用途で活用されている。名張市の事例のように、水道施設の維持管理や緊急時の対応において、リアルタイムの状況把握や正確な情報共有を可能にし、作業効率の向上や迅速な意思決定に貢献している。今後も、IoT技術の発展に伴い、さらなる機能の拡充や活用範囲の拡大が期待される。

Safie Pocket2 Plusの導入に関する考察

Safie Pocket2 Plusの導入は、名張市上下水道部の業務効率化に大きく貢献すると考えられる。リアルタイムの映像共有により、現場と本部間のコミュニケーションが円滑になり、的確な判断と迅速な対応が可能になるだろう。また、経験豊富な職員の知識を若手に効果的に伝承できる点も、長期的な観点から見て非常に有益だ。

一方で、新技術の導入に伴う課題も予想される。例えば、職員全員がこの新しいシステムに慣れるまでに時間がかかる可能性や、プライバシーに関する懸念が生じる可能性がある。これらの問題に対しては、十分な研修期間を設けることや、撮影・共有に関するガイドラインを明確に定めることで対応できるだろう。

今後は、AIを活用した映像分析機能の追加や、他の自治体システムとの連携など、さらなる機能拡張が期待される。これにより、漏水の予測や予防的な保守管理など、より高度な水道インフラ管理が可能になるかもしれない。Safie Pocket2 Plusの活用を通じて、名張市が水道インフラ管理のモデルケースとなることを期待したい。