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公開：2024-09-01

【CVE-2024-6202】haloitsmに不正認証の脆弱性、深刻度9.8で緊急対応が必要に

text: XEXEQ編集部
（記事は執筆時の情報に基づいており、現在では異なる場合があります）

記事の要約

• haloitsmに不正な認証の脆弱性が存在
• CVSSv3による深刻度基本値は9.8（緊急）
• 情報取得、改ざん、DoS状態の可能性あり

haloitsmの脆弱性によるセキュリティリスクの拡大

haloservicesolutionsは、同社の製品haloitsmにおいて不正な認証に関する脆弱性が存在することを明らかにした。この脆弱性は、CVSS v3による深刻度基本値が9.8（緊急）と評価されており、攻撃元区分がネットワークで、攻撃条件の複雑さが低いとされている。攻撃に必要な特権レベルは不要で、利用者の関与も不要とされており、影響の想定範囲に変更はないとのことだ。^[1]

この脆弱性の影響を受ける製品バージョンは、haloitsm 2.143.61未満および2.144以上2.146.1未満である。脆弱性が悪用された場合、情報の取得や改ざん、さらにはサービス運用妨害（DoS）状態に陥る可能性があることが指摘されている。このような高い深刻度の脆弱性は、組織のセキュリティに重大な影響を及ぼす可能性があるため、早急な対応が求められる。

haloservicesolutionsは、この脆弱性に対処するためのベンダアドバイザリやパッチ情報を公開している。影響を受ける可能性のあるユーザーは、参考情報を確認し、適切な対策を実施することが強く推奨される。この脆弱性は、CWEによる脆弱性タイプ一覧では「不正な認証（CWE-863）」に分類されており、共通脆弱性識別子（CVE）はCVE-2024-6202として登録されている。

haloitsmの脆弱性の詳細

CVSSについて

CVSSとは、Common Vulnerability Scoring Systemの略称で、情報システムの脆弱性の深刻度を評価するための共通基準である。主な特徴として、以下のような点が挙げられる。

• 0.0から10.0までの数値で脆弱性の深刻度を表現
• 攻撃の容易さや影響範囲などの要素を考慮して評価
• ベンダーや組織間で統一された評価基準として利用可能

CVSSv3では、基本評価基準として攻撃元区分、攻撃条件の複雑さ、必要な特権レベル、ユーザー関与の要否、影響の範囲、機密性・完全性・可用性への影響度を考慮する。haloitsmの脆弱性では、これらの要素を総合的に評価した結果、9.8という非常に高い深刻度が付与されており、早急な対応が必要とされている。

haloitsmの脆弱性に関する考察

haloitsmの脆弱性が明らかになったことで、ITサービス管理（ITSM）ツールのセキュリティ対策の重要性が改めて浮き彫りになった。不正な認証の脆弱性は、攻撃者にシステムへの不正アクセスを許してしまう可能性があり、組織の重要な情報資産が危険にさらされる恐れがある。このような事態を防ぐためには、ベンダーが提供するセキュリティパッチを迅速に適用することが不可欠だ。

今後、ITSMツールを含む業務系アプリケーションのセキュリティ強化が一層重要になると予想される。特に、クラウドベースのサービスが普及する中で、認証メカニズムの強化や多要素認証の導入など、より堅牢なセキュリティ対策が求められるだろう。また、脆弱性情報の迅速な共有と対応のためのフレームワークの整備も急務となる。

haloservicesolutionsには、今回の脆弱性への対応を通じて、製品のセキュリティ設計の見直しや開発プロセスの改善を行うことが期待される。同時に、ユーザー企業側も、ITSMツールの選定時にセキュリティ機能を重視し、定期的な脆弱性評価やセキュリティ監査の実施を検討する必要があるだろう。このような取り組みを通じて、ITサービス管理の安全性と信頼性の向上につながることが期待される。

参考サイト

1. ^ JVN. 「JVNDB-2024-006881 - JVN iPedia - 脆弱性対策情報データベース」. https://jvndb.jvn.jp/ja/contents/2024/JVNDB-2024-006881.html, (参照 24-09-01).

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