セキュリティ

SECURITY

公開：2024-09-04

ジュピターテクノロジーとセキュアワークスが協業を強化、SnareとTaegisの連携でセキュリティ環境を統合

text: XEXEQ編集部
（記事は執筆時の情報に基づいており、現在では異なる場合があります）

記事の要約

• ジュピターテクノロジーとセキュアワークスが協業強化
• Snareとセキュアワークス Taegisの連携ソリューション確立
• 統合セキュリティ環境の提供を開始

ジュピターテクノロジーとセキュアワークスの協業強化によるセキュリティ製品連携

ジュピターテクノロジー株式会社とセキュアワークス株式会社は、2024年9月3日に両社の製品をベースにした連携ソリューションを確立し、協業を強化すると発表した。この動きは、近年のサイバー攻撃の巧妙化に対応するため、エンドポイントやネットワーク、クラウド、オンプレミスのデータセンターなど、ワークロード全体を通じて脅威を検知・対応できるセキュリティ対策の必要性に基づいている。^[1]

連携ソリューションの中心となるのは、ジュピターテクノロジーが取り扱うSnareとセキュアワークスのSecureworks Taegisプラットフォームだ。Snareは統合ログ管理製品であり、各エンドポイントでのログ収集を担う実績あるエージェント群が特徴となっている。一方、Secureworks Taegisは、20年以上にわたり実環境で蓄積された脅威インテリジェンスとリサーチをもとに開発されたSaaSベースのXDRセキュリティプラットフォームだ。

この協業により、Snareの信頼されるログ収集・転送機能と、Secureworks TaegisのAI駆動の高度な脅威検知・対応能力が統合される。結果として、企業は少ないリソースで効率的かつ包括的なセキュリティ管理を実現できるようになる。両社の代表は、この連携が顧客のセキュリティインフラを強化し、サイバー脅威に対する迅速な検知と対応を可能にすると強調している。

SnareとSecureworks Taegisの連携ソリューション概要

Snareの詳細はこちら

XDRについて

XDRとは、eXtended Detection and Responseの略称であり、企業のセキュリティ環境を統合的に向上させるソリューションのことを指す。主な特徴として以下のような点が挙げられる。

• 複数の場所に分散するログを一元的に収集・監視
• 高度な脅威検知と迅速な対応を実現
• 組織全体を網羅的に分析・監視し、セキュリティレベルを向上

XDRは、エンドポイント、ネットワーク、クラウド、メール、アプリケーションなど、異なるセキュリティツールからのデータを集約し、統合的な分析を行う。これにより、従来の入口対策だけでは対応しきれない巧妙化したサイバー攻撃に対して、効果的な防御と迅速な対応が可能になる。SnareとSecureworks Taegisの連携は、このXDRの概念を具現化し、企業のセキュリティ態勢を強化するソリューションとして期待されている。

SnareとSecureworks Taegisの連携に関する考察

SnareとSecureworks Taegisの連携は、増加するサイバー脅威に対する効果的な対策として高く評価できる。特に、Snareの優れたログ収集能力とSecureworks TaegisのAI駆動の分析力が組み合わさることで、セキュリティインシデントの検知から対応までのプロセスが大幅に効率化されることが期待される。ただし、導入企業にとっては、両製品の特性を十分に理解し、適切に運用するためのスキル獲得が課題となる可能性がある。

今後起こり得る問題として、ログデータの増大に伴う処理負荷の増加や、誤検知によるセキュリティチームの負担増加が考えられる。これらの課題に対しては、機械学習モデルの継続的な改善や、ユーザーインターフェースの最適化によって解決できる可能性が高い。また、今後追加してほしい機能としては、より詳細なカスタマイズオプションや、他のセキュリティツールとのさらなる連携拡大が挙げられる。

長期的には、この連携ソリューションがセキュリティオペレーションセンター（SOC）の自動化や、プロアクティブな脅威ハンティングの実現に貢献することが期待される。さらに、両社の継続的な協力関係によって、新たな脅威に対する迅速な対応能力が向上し、顧客企業のセキュリティ態勢強化に大きく寄与するだろう。セキュリティ業界全体にとっても、この協業がモデルケースとなり、さらなるイノベーションを促進することを期待したい。

参考サイト

1. ^ PR TIMES. 「ジュピターテクノロジー、セキュアワークスが協業を強化　セキュリティ製品連携を確立し、統合セキュリティ環境の提供開始 | ジュピターテクノロジー株式会社のプレスリリース」. https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000016.000115342.html, (参照 24-09-04).

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