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公開：2024-09-05

吉積情報がWorkAIzerをアップデート、StarterプランでもVault機能が利用可能に

text: XEXEQ編集部
（記事は執筆時の情報に基づいており、現在では異なる場合があります）

記事の要約

• WorkAIzerがStarterプランでVault機能提供開始
• 複数AI活用でハルシネーション対策を強化
• 9月18日に生成AI活用セミナーを開催予定

WorkAIzerのアップデートで法人向け生成AIツールの機能が拡充

吉積情報株式会社は2024年9月4日、法人向け生成AIツール「WorkAIzer（ワークアイザー）」のアップデートを実施した。このアップデートにより、従来BusinessとEnterpriseプランでのみ利用可能だったVault機能がStarterプランでも試用できるようになり、プラン選定の際の参考にすることが可能になった。Vault機能は管理者がユーザーのプロンプトログを随時参照できる機能で、チーム内の生成AI利用履歴とメッセージ履歴をCSVでダウンロードすることができる。^[1]

WorkAIzerは使いやすさと安全性を追求した法人向け生成AIツールで、Google Workspace導入企業向けに開発された。基本プロンプトや専用プロンプトにより、誰でも簡単に使い始めることができる点が特徴だ。また、Gemini Pro、GPT-3.5、Claude 3、Haikuなど複数のAIモデルを組み合わせて使用することで、回答の精度を確認し、ハルシネーション（AI による誤った情報生成）対策を行っている。

さらに、WorkAIzerは機密情報保護と利用状況の可視化にも力を入れている。AI学習拒否設定や社内用語の置き換え機能により情報漏洩を防止し、全ての入力と出力をGoogle Cloudに保存することで利用状況を追跡可能にしている。料金プランは月額990円（税込）のライセンスから利用可能で、無料トライアルも実施中だ。また、9月18日には生成AI活用セミナーを開催予定で、Geminiの機能やプラン、実際の業務での活用方法などについて解説する予定である。

WorkAIzerの主な特長まとめ

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ハルシネーションについて

ハルシネーションとは、AIが誤った情報を生成してしまう現象のことを指しており、主な特徴として以下のような点が挙げられる。

• AIが学習データに含まれない情報を創作してしまう
• 実在しない事実や誤った情報を真実のように提示する
• ユーザーを混乱させ、誤った意思決定につながる可能性がある

WorkAIzerでは、このハルシネーション対策として複数のAIモデルを組み合わせて使用する手法を採用している。Gemini Pro、GPT-3.5、Claude 3、Haikuなど異なるAIモデルの回答を比較することで、単一のAIモデルでは見落とされがちな誤情報を検出し、より信頼性の高い情報提供を目指している。この approach（アプローチ）により、企業における生成AIの安全な活用を支援している。

WorkAIzerのアップデートに関する考察

WorkAIzerのStarterプランでVault機能が試用可能になったことは、中小企業や新規ユーザーにとって大きなメリットとなるだろう。プラン選定前に高度な機能を体験できることで、導入への障壁が低くなり、より多くの企業が生成AIツールを効果的に活用できるようになる可能性がある。一方で、Vault機能の広範な利用は、従業員のプライバシーや業務の自主性に影響を与える可能性もあり、適切な利用ガイドラインの策定が重要になってくるだろう。

今後、AIモデルの進化に伴い、ハルシネーション対策の重要性はさらに増すと考えられる。WorkAIzerが採用している複数AIモデルの組み合わせは有効な対策だが、モデル間の矛盾をどのように解決するかが課題となる可能性がある。この点について、AIモデル間の回答の差異を可視化し、ユーザーが最終判断を行えるような機能の追加が期待される。また、業界特化型の専門知識を持つAIモデルの統合など、より高度な特化型ソリューションの開発も今後の課題となるだろう。

WorkAIzerの今後の発展として、自然言語処理技術のさらなる向上による多言語対応の強化や、より高度な文脈理解能力の実装が期待される。また、企業の既存システムとのシームレスな連携や、業務プロセスの自動化機能の拡充など、より包括的な業務支援ツールへの進化も考えられる。これらの機能強化により、WorkAIzerは単なる生成AIツールから、企業のデジタルトランスフォーメーションを加速させる重要なプラットフォームへと発展する可能性を秘めている。

参考サイト

1. ^ PR TIMES. 「法人向け生成AIツール「WorkAIzer（ワークアイザー）」、StarterプランでもVault機能がお試し可能に！ | 吉積情報株式会社のプレスリリース」. https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000079.000069271.html, (参照 24-09-05).
2. Google. https://blog.google/intl/ja-jp/

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