【CVE-2024-24507】act-onにクロスサイトスクリプティングの脆弱性、迅速な対策が必要に
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記事の要約
- act-onにクロスサイトスクリプティングの脆弱性
- CVSS v3による深刻度基本値は6.1(警告)
- 情報取得・改ざんのリスクあり、対策必要
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act-onのクロスサイトスクリプティング脆弱性が発見
セキュリティ研究者らは、マーケティングオートメーションプラットフォームであるact-onにクロスサイトスクリプティング(XSS)の脆弱性が存在することを2024年7月22日に公開した。この脆弱性は共通脆弱性識別子CVE-2024-24507として登録されており、CVSS v3による深刻度基本値は6.1(警告)とされている。[1]
この脆弱性の特徴として、攻撃元区分がネットワークであり、攻撃条件の複雑さが低いことが挙げられる。さらに、攻撃に必要な特権レベルは不要であるが、利用者の関与が必要とされている。影響の想定範囲に変更があり、機密性および完全性への影響が低レベルで存在するとされている。
act-onの2023年版を含む複数のバージョンが本脆弱性の影響を受けることが確認されている。セキュリティ専門家は、この脆弱性を悪用された場合、攻撃者が被害者の情報を不正に取得したり、データを改ざんしたりする可能性があると警告している。ユーザーは速やかにベンダーが提供する対策を実施することが推奨されている。
act-onの脆弱性の詳細
項目 | 詳細 |
---|---|
脆弱性の種類 | クロスサイトスクリプティング(XSS) |
CVE識別子 | CVE-2024-24507 |
CVSS v3スコア | 6.1(警告) |
影響を受けるバージョン | act-on 2023を含む複数バージョン |
攻撃元区分 | ネットワーク |
攻撃条件の複雑さ | 低 |
必要な特権レベル | 不要 |
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クロスサイトスクリプティング(XSS)について
クロスサイトスクリプティング(XSS)とは、Webアプリケーションの脆弱性の一種であり、攻撃者が悪意のあるスクリプトをWebページに挿入することで、他のユーザーのブラウザ上でそのスクリプトを実行させる攻撃手法のことを指す。主な特徴として、以下のような点が挙げられる。
- ユーザーの入力データを適切にサニタイズせずに出力する脆弱性
- 攻撃者が被害者のブラウザ上で任意のスクリプトを実行可能
- セッションハイジャックやフィッシング攻撃などに悪用される可能性がある
act-onで発見されたXSS脆弱性(CVE-2024-24507)は、CVSS v3で6.1のスコアを付けられており、中程度の深刻度と評価されている。この脆弱性は、攻撃条件の複雑さが低く、特別な権限なしで攻撃可能であることから、悪用されるリスクが比較的高いと考えられる。ユーザーは速やかにベンダーが提供するセキュリティアップデートを適用することが強く推奨されている。
act-onの脆弱性に関する考察
act-onのXSS脆弱性が公開されたことで、マーケティングオートメーションツールのセキュリティに対する注目が高まると予想される。この脆弱性の発見は、セキュリティ研究者とベンダーの協力による成果であり、ソフトウェアの品質向上につながる重要なステップだと言える。しかし、同時にこの脆弱性が悪用されるリスクも存在しており、ユーザー企業は迅速な対応を求められている。
今後、マーケティングオートメーションツールに限らず、企業が利用するSaaSプラットフォーム全般でセキュリティ監査の重要性が増すだろう。ベンダーには、開発段階からセキュリティを考慮したアプローチ(セキュリティ・バイ・デザイン)の採用が求められる。また、脆弱性が発見された際の迅速な対応と透明性の高い情報公開も、ユーザーの信頼を維持する上で重要になってくるだろう。
一方、ユーザー企業側も、導入するツールのセキュリティ対策状況を定期的に確認し、必要に応じて社内のセキュリティポリシーを見直すなど、積極的な取り組みが必要になると考えられる。今回のような脆弱性の公開を機に、企業全体でセキュリティ意識を高め、リスク管理体制を強化することが望まれる。マーケティング部門と情報システム部門の連携強化も、今後のセキュリティ対策の鍵を握るだろう。
参考サイト
- ^ JVN. 「JVNDB-2024-007378 - JVN iPedia - 脆弱性対策情報データベース」. https://jvndb.jvn.jp/ja/contents/2024/JVNDB-2024-007378.html, (参照 24-09-07).
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