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公開：2024-09-07

PREXがベトナム人社員向け基礎研修を実施、日本企業の経営理念やカイゼン活動の理解促進へ

text: XEXEQ編集部
（記事は執筆時の情報に基づいており、現在では異なる場合があります）

記事の要約

• PREXがベトナム人社員向け基礎研修を実施
• 日本企業での勤務経験2～3年目の社員が対象
• オンラインで日本企業の経営理念などを学ぶ

PREXによるベトナム人社員向け基礎研修の実施

公益財団法人太平洋人材交流センター（PREX）は、日本企業で働くベトナム人社員を対象とする「基礎研修」を2024年10月8日から10月30日にかけて実施すると発表した。この研修は日本企業に定着し、海外や国内の現場で活躍できる海外人材の育成を目指すものであり、日本企業での勤務経験が2～3年目の社員を主な対象としている。^[1]

研修プログラムは、日本企業の経営の根底にある考え方について講義と演習を通じて学ぶオンラインのコースとなっている。主な内容には、日本企業における経営理念の重要性、カイゼン活動を重視する理由、日本人にとってのチームワークなど、これまで外国人社員には理解しにくかった概念が含まれる。この取り組みは、PREXが途上国企業のマネージャー層に日本企業の経営の特徴や強みを紹介してきた経験を活かしたものだ。

本研修は、企業のグローバル化に伴う外国人社員の人材育成の必要性や、昨今の人材不足を背景とした海外人材の活用という喫緊の課題に対応するものである。特に中小企業にとっては、言語や文化的背景の違いなどから、日本企業特有の経営や組織の考え方、カイゼンや3S活動に取り組む背景などについて、独自で指導・育成を行うことが難しいという課題があった。この研修はそうした課題の解決を支援するものといえる。

ベトナム人社員向け基礎研修の概要

研修の詳細はこちら

カイゼン活動について

カイゼン活動とは、業務プロセスや製品品質の継続的な改善を目指す日本発の経営手法のことを指しており、主な特徴として以下のような点が挙げられる。

• 従業員全員参加型の改善活動
• 小さな改善の積み重ねを重視
• コスト削減と品質向上の両立を目指す

PREXのベトナム人社員向け基礎研修では、このカイゼン活動を重要視する理由について学ぶ機会が提供される。日本企業の競争力の源泉とも言えるカイゼン活動の考え方や実践方法を学ぶことで、ベトナム人社員が日本企業の文化をより深く理解し、自身の業務に活かすことが期待される。これにより、日本企業とベトナム人社員の双方にとって、より効果的な人材育成と組織運営が可能になるだろう。

ベトナム人社員向け基礎研修に関する考察

PREXによるベトナム人社員向け基礎研修は、グローバル化が進む日本企業にとって非常に有意義な取り組みであると言える。特に中小企業にとっては、独自で外国人社員向けの体系的な研修を実施することが困難な場合が多いため、この研修プログラムは貴重な機会となるだろう。また、オンラインでの実施により、地理的な制約を受けずに参加できる点も、より多くの企業や社員にとってメリットとなる。

一方で、今後の課題としては、研修内容の更なる充実化や、フォローアップ体制の整備が挙げられる。例えば、研修後のアフターフォローや、参加者同士のネットワーキングの機会を提供することで、学んだ内容の定着や実践をサポートできるかもしれない。また、日本人社員と外国人社員の相互理解を促進するような、双方向型の研修プログラムの開発も検討する価値があるだろう。

今後の展望としては、ベトナム以外の国籍の社員向けにも同様の研修プログラムを展開することが期待される。さらに、日本企業の海外拠点で働く現地スタッフへの研修提供など、より広範囲な人材育成支援へと発展させていくことで、日本企業のグローバル競争力向上に大きく貢献する可能性がある。PREXには、こうした取り組みを通じて、日本企業の国際化と多様な人材の活躍を後押しする役割が期待されている。

参考サイト

1. ^ PR TIMES. 「「ベトナム人社員向け基礎研修(オンライン)　2024」（第3回）を実施 | 公益財団法人太平洋人材交流センターのプレスリリース」. https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000005.000135732.html, (参照 24-09-07).

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