岡山大学、SDGsアンバサダー30人が参加する牛窓研修で地域活性化を考察

text: XEXEQ編集部

PR TIMES より

記事の要約

岡山大学SDGsアンバサダー牛窓研修プログラムを実施
6団体から30人の学生が参加し交流を深める
牛窓の歴史・文化を学び地方創生について考察

岡山大学SDGsアンバサダー研修、牛窓で実施

岡山大学は2024年7月8日、SDGsアンバサダー牛窓研修プログラムを実施し、6つの団体から計30人の学生が参加した。本研修は、SDGsアンバサダー同士の交流を深めることと、牛窓町の歴史・文化を学び地方創生について考えることを目的としている。参加団体には「岡山大学TABLE FOR TWO」「Frontier School」「Copain」「Global Project」「OU！万博」「アンバサダー運営部」が含まれている。^[1]

研修は午前と午後に分かれ、多様なアクティビティを通じてSDGsへの理解を深めた。午前中は旧牛窓診療所にて交流レクリエーションを行い、SDGsに関する知識を共有しながら、初対面の参加者同士でも積極的な会話が交わされた。このようなアプローチにより、学生たちはSDGsの概念をより実践的に捉えることができたと考えられる。

午後のセッションでは、「しおまち唐琴通り」周辺と牛窓オリーブ園を訪れ、地域の特色を直接体験した。特に注目すべきは「牛窓PR大作戦」と呼ばれるアクティビティだ。このチーム対抗戦では、参加者が牛窓をPRする写真やキャッチコピーを考案し、地方創生について実践的に思考する機会となった。こうした取り組みは、学生たちに地域活性化の重要性と難しさを体感させる効果的な手法といえるだろう。

	午前の部	午後の部
場所	旧牛窓診療所	しおまち唐琴通り周辺、牛窓オリーブ園
主な活動	交流レクリエーション	牛窓PR大作戦
学習内容	SDGsに関する理解を深める	地方創生について考える
特徴	初対面でも積極的な会話	チーム対抗でPR写真やキャッチコピー作成

SDGsアンバサダーとは

SDGsアンバサダーとは、岡山大学が推進するSDGs活動に賛同し、共にその活動を推進する本学内外の団体や個人を指す。主な特徴として、以下のような点が挙げられる。

岡山大学SDGs推進本部長が認定
学生、教職員、外部団体が対象
2019年7月から制度開始
約280人が任命（2023年11月時点）
大学のSDGs活動の活性化に貢献

SDGsアンバサダー制度は、岡山大学のSDGs推進活動の中核を担う重要な取り組みだ。アンバサダーたちは、大学内外でSDGsの理念を広め、具体的な活動を通じてその実現に貢献している。この制度により、大学全体でSDGsへの意識が高まり、多様な視点からの取り組みが可能となっている。

アンバサダー運営部の活躍と今後の展望

今回の研修プログラムで特筆すべきは、アンバサダー運営部の新入生が企画・運営を担当したことだ。彼らは入念な準備を重ね、当日もスムーズな進行を実現し、他のアンバサダーから高い評価を得た。このような経験は、新入生たちにとって貴重な学びの機会となり、リーダーシップやプロジェクトマネジメントのスキルを磨く絶好の場となったと言えるだろう。

この成功を受け、アンバサダー運営部の今後の活動にも大きな期待が寄せられている。彼らの活躍は、SDGsアンバサダー制度全体の活性化にもつながる可能性が高い。新入生たちが培った経験と自信は、今後のSDGs関連プロジェクトにおいてより大きな役割を果たすことが予想される。こうした若い世代の積極的な参加が、大学全体のSDGs推進活動をさらに加速させる原動力となるだろう。

岡山大学SDGsアンバサダー研修に関する考察

岡山大学SDGsアンバサダー牛窓研修プログラムの成功は、今後の大学におけるSDGs教育のモデルケースとなる可能性を秘めている。学生たちが地域に出向き、実際の課題に触れながらSDGsについて学ぶという方法は、座学だけでは得られない実践的な知識と経験を提供する。この取り組みが他大学にも波及すれば、日本全体のSDGs教育の質が向上する可能性があるだろう。

一方で、このようなプログラムを継続的に実施していく上では、いくつかの課題も予想される。例えば、地域との連携をどのように深めていくか、学生の参加モチベーションをいかに維持するか、そして活動の成果を大学の教育カリキュラムにどう反映させていくかなどが挙げられる。これらの課題に対して、大学側が柔軟に対応し、プログラムを進化させていくことが重要だ。

また、今回の研修で得られた知見や成果を、大学全体のSDGs活動にどのように還元していくかも重要な課題となるだろう。参加した学生たちが学んだことを、他の学生や教職員と共有し、大学全体のSDGsに対する意識や行動を変革していくための仕組み作りが求められる。このような取り組みが成功すれば、岡山大学はSDGs推進における先進的な教育機関としての地位を確立できるかもしれない。

さらに、このプログラムが学生たちのキャリア形成にどのような影響を与えるかも注目される。SDGsに関する深い理解と実践経験は、将来のビジネスリーダーや社会起業家として活躍する上で貴重な資産となるはずだ。大学は、このプログラムを通じて培われたスキルや視点が、学生たちの将来にどのようにつながっていくのか、長期的な視点で追跡調査を行うことも検討すべきだろう。