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公開：2024-09-13

宮崎県延岡市で海洋教育プログラム「海の学校2024」を開催、児童たちの海への意識が大きく変化

text: XEXEQ編集部
（記事は執筆時の情報に基づいており、現在では異なる場合があります）

記事の要約

• 延岡市で海洋教育プログラムを実施
• 地引網漁とシーカヤック体験を実施
• 児童の海に対する意識が大きく変化

宮崎県で海洋教育プログラム「海の学校2024」を開催

一般社団法人海と日本プロジェクトinみやざきは、2024年9月6日に上南方小中学校の6年生を対象とした海洋教育プログラム「海と上南方小プロジェクト～海の学校2024～」を開催した。このイベントは日本財団「海と日本プロジェクト」の一環として実施され、宮崎県の海洋教育のモデルを作ることを目指している。^[1]

プログラムでは、延岡市須美江海水浴場にて地引網漁体験とシーカヤック体験が行われた。地引網漁では、長さ約100メートルの網を引き上げ、イトヒキアジやカンパチ、フグなど10種類以上の魚が獲れた。児童たちは漁師の仕事を学び、自然の大切さや仕事の大変さ、やりがいを体感した。

シーカヤック体験では、海抜0メートルから海を観察し、海流の仕組みや海での安全対策、万が一の際の命の守り方について学んだ。児童たちは波の感触を楽しみながら、海と非常に近い距離で体験することで、「まるで海と一体になった気分」を味わった。この学習を通じて、児童たちの海に対する意識が大きく変化した。

海洋教育プログラムの概要

地引網漁について

地引網漁とは、海に網を設置し、陸からロープを引いて網を引き揚げる漁法のことを指す。主な特徴として以下のような点が挙げられる。

• 沿岸部で行われる伝統的な漁法
• 長い網を使用し、多種の魚を一度に捕獲可能
• 多くの人手を必要とする協力作業

今回の海洋教育プログラムでは、児童たちが実際に地引網漁を体験することで、漁業の実態や海の生態系について学ぶ機会となった。獲れた魚を観察し、種類を学ぶだけでなく、漁師から活き締めの実演を見ることで、食べるまでの過程も理解することができた。この体験は、海の恵みに対する感謝の心を育む重要な機会となった。

海洋教育プログラムに関する考察

海洋教育プログラム「海の学校2024」の実施は、児童たちに海への理解と関心を深める貴重な機会を提供した点で高く評価できる。特に、地引網漁やシーカヤックなどの体験型学習を通じて、海の環境や生態系、さらには地域の伝統的な漁法について直接学ぶことができたのは大きな成果だといえるだろう。この体験を通じて、児童たちの海に対する意識が大きく変化したことは、プログラムの有効性を示している。

しかし、今後の課題として、このような体験型学習の機会を一過性のものにせず、継続的に提供していくことが重要となるだろう。また、学んだ知識や体験を日常生活にどのように活かしていくかという点も検討が必要だ。解決策として、学校のカリキュラムに海洋教育を定期的に組み込むことや、家庭や地域と連携した活動を展開することが考えられる。

将来的には、このプログラムをさらに発展させ、海洋プラスチック問題や気候変動が海洋環境に与える影響など、より広範な海洋問題について学ぶ機会を設けることも期待したい。海洋教育を通じて、次世代を担う子どもたちが海の重要性を理解し、持続可能な海洋利用について考える力を養うことが、豊かな海を未来に引き継ぐための重要な一歩となるだろう。

参考サイト

1. ^ PR TIMES. 「学校と連携した海洋教育プログラム「海と上南方小プロジェクト～海の学校2024～」を開催しました！ | 海と日本プロジェクト広報事務局のプレスリリース」. https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000002882.000077920.html, (参照 24-09-13).

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