ビジネススキル

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公開：2024-09-14

ラクスルが金融プラットフォーム事業に新規参入、住信SBIネット銀行と提携し中小企業の決済課題解決を目指す

text: XEXEQ編集部
（記事は執筆時の情報に基づいており、現在では異なる場合があります）

記事の要約

• ラクスルが金融プラットフォーム事業に参入
• 住信SBIネット銀行と金融サービス提供で協議開始
• 中小企業の決済課題解決を目指す

ラクスルの金融プラットフォーム事業参入と住信SBIネット銀行との提携

ラクスル株式会社は、2024年9月12日に金融プラットフォーム事業への新規参入を発表した。この新事業は中小企業の決済に関する根本的な課題を解決することを目的としており、銀行サービスを含む包括的な金融ソリューションの提供を目指している。ラクスルは本事業を通じて、中小企業や個人事業主、サプライヤーに対して便利で経済的な決済体験を提供することを計画している。^[1]

この新規事業の一環として、ラクスルは住信SBIネット銀行株式会社と金融サービスの実現に向けた協議を開始した。両社の協力により、ラクスルの既存のプラットフォームと住信SBIネット銀行の金融ノウハウを組み合わせた、革新的な金融サービスの開発が期待される。この提携は、中小企業の財務負担を軽減し、本業に集中できる環境作りを支援することを目指している。

ラクスルは、これまでネット印刷・集客支援のプラットフォーム「ラクスル」の運営を通じて、累計登録ユーザー260万人以上の顧客基盤を構築してきた。この既存のユーザーベースを活用し、新たな金融サービスを展開することで、中小企業向けの総合的なビジネスソリューションプロバイダーとしての地位を確立することが期待される。サービス提供開始は2025年を予定している。

ラクスルの金融プラットフォーム事業の概要

フルバンキングBaaSについて

フルバンキングBaaS（Banking as a Service）とは、銀行が提供する包括的な金融サービスをAPI経由で外部企業に提供するビジネスモデルのことを指す。主な特徴として以下のような点が挙げられる。

• 銀行のコア機能をモジュール化して提供
• 非金融企業による金融サービスの迅速な展開が可能
• 顧客体験の向上とサービスの多様化を促進

住信SBIネット銀行が提供する「NEOBANK®」は、このフルバンキングBaaSの一例である。ラクスルとの提携により、ラクスルの既存プラットフォームと「NEOBANK®」の機能を統合した新しい金融サービスの開発が期待される。これにより、中小企業向けの決済ソリューションがより効率的かつ使いやすくなる可能性が高い。

ラクスルの金融プラットフォーム事業参入に関する考察

ラクスルの金融プラットフォーム事業への参入は、中小企業のデジタル化と金融サービスの融合という点で画期的だ。既存の260万人以上のユーザー基盤を活用することで、新サービスの迅速な普及が期待できる。一方で、金融規制への対応や既存金融機関との競合など、新たな課題に直面する可能性も高いだろう。

これらの課題に対しては、住信SBIネット銀行との提携が重要な解決策となり得る。金融のプロフェッショナルとの協力により、コンプライアンスや運用面での懸念を軽減できるはずだ。今後は、AIやブロックチェーン技術の活用による更なる効率化や、クラウドファンディングなどの新しい資金調達手段の導入も期待される。

ラクスルの新事業は、日本の中小企業のデジタルトランスформーションを加速させる可能性を秘めている。金融と印刷・マーケティングサービスを統合することで、中小企業の経営効率を飛躍的に向上させられるだろう。今後、他業種との連携拡大や、グローバル展開など、更なる事業拡大に期待がかかる。

参考サイト

1. ^ PR TIMES. 「ラクスル、金融プラットフォーム事業に新規参入 | ラクスル株式会社のプレスリリース」. https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000415.000010550.html, (参照 24-09-14).

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