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公開：2024-09-19

グローバル・ブレインがアクセルスペースHDに出資、小型衛星ビジネスの成長に期待

text: XEXEQ編集部
（記事は執筆時の情報に基づいており、現在では異なる場合があります）

記事の要約

• グローバル・ブレインが運営するファンドがアクセルスペースHDの株式を取得
• アクセルスペースHDは小型衛星ビジネスを展開
• 独自の地球観測プラットフォーム「AxelGlobe」事業を展開中

グローバル・ブレインによるアクセルスペースHDへの投資

グローバル・ブレイン株式会社が運営する複数のファンドは、小型衛星ビジネスを展開する株式会社アクセルスペースホールディングスの株式を2024年9月17日に取得した。この投資には、ANA未来創造ファンド、JGC MIRAI Innovation Fund、TMN100の3つのファンドが参加している。グローバル・ブレインは日本発のグローバルユニコーン創出を目指し、多面的なサポートを行う方針だ。^[1]

アクセルスペースHDは、2008年設立の連結子会社である株式会社アクセルスペースを通じて小型衛星を活用した宇宙ビジネスを展開している。同社はこれまでに国立研究開発法人宇宙航空研究開発機構（JAXA）向け衛星を含む10機の実用衛星の開発および打ち上げ・運用を行った実績がある。現在は2019年にサービスを開始した独自の地球観測プラットフォーム「AxelGlobe」事業に注力している。

さらに、アクセルスペースHDは2022年に発表した「AxelLiner」事業の一環として、小型衛星の机上検討から設計製造、打ち上げ、軌道上運用までをワンストップで提供するサービスを展開している。この総合的なアプローチにより、顧客のニーズに応じたカスタマイズされた衛星ソリューションを提供することが可能になっている。

アクセルスペースHDの事業概要

アクセルスペースHDの詳細はこちら

小型衛星について

小型衛星とは、一般的に重量が500kg未満の人工衛星を指し、主に地球観測や通信、科学実験などの目的で利用される。小型衛星の主な特徴として、以下のような点が挙げられる。

• 低コストでの開発・打ち上げが可能
• 短期間での設計・製造が可能
• 特定の目的に特化した機能を搭載可能

アクセルスペースHDは、この小型衛星技術を活用して独自の地球観測プラットフォーム「AxelGlobe」を展開している。AxelGlobeは、複数の小型衛星を軌道上に配置することで、地球上の特定地点を高頻度で観測することが可能となり、農業、災害監視、都市計画など様々な分野でのデータ活用を可能にしている。

小型衛星ビジネスの展望に関する考察

小型衛星ビジネスの成長には、技術革新とコスト削減が鍵を握っている。アクセルスペースHDのような企業が提供する総合的なサービスは、衛星利用の敷居を下げ、新たな市場を開拓する可能性がある。一方で、軌道上のスペースデブリ増加や周波数帯の混雑など、小型衛星の大量打ち上げに伴う環境問題への対応が今後の課題となるだろう。

小型衛星技術の進化により、より高度なセンサーや通信機能の搭載が可能になれば、地球観測や通信分野での応用範囲がさらに広がることが期待される。例えば、災害監視や気候変動観測、農業支援などの分野で、リアルタイムかつ高精度なデータ提供サービスの実現が見込まれる。これにより、社会課題の解決に向けた新たなソリューションが生まれる可能性が高い。

今後、小型衛星ビジネスの発展には、国際的な規制枠組みの整備や宇宙ゴミ対策技術の確立が不可欠だ。アクセルスペースHDには、これらの課題に積極的に取り組みながら、持続可能な宇宙利用モデルを構築することが期待される。同時に、地上インフラとの連携や他産業とのコラボレーションを通じて、宇宙データの新たな活用方法を開拓し、社会的価値を創出していくことが重要になるだろう。

参考サイト

1. ^ PR TIMES. 「小型衛星ビジネスを展開する株式会社アクセルスペースホールディングスの株式を取得 | グローバル・ブレイン株式会社のプレスリリース」. https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000408.000047342.html, (参照 24-09-19).

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