メンタルヘルステクノロジーズとバリューHRが資本業務提携、健康経営支援サービスの強化と産業保健DXの加速を目指す

text: XEXEQ編集部
（記事は執筆時の情報に基づいており、現在では異なる場合があります）

PR TIMES より

記事の要約

メンタルヘルステクノロジーズがバリューHRと資本業務提携
健康経営支援サービスの強化と顧客基盤拡大を目指す
産業保健のDX推進と従業員のウェルビーング実現を支援

メンタルヘルステクノロジーズとバリューHRの資本業務提携

株式会社メンタルヘルステクノロジーズは2024年9月18日に株式会社バリューHRと資本業務提携契約を締結した。この提携は少子高齢化による人手不足やメンタルヘルスに起因する休職者の増加に対応し、企業における健康経営の重要性と従業員の健康管理・メンタルヘルス対策ニーズに応えるものだ。両社は健康支援ソリューションにおけるIT・クラウドを活用したサービスの提供を目指している。^[1]

メンタルヘルステクノロジーズグループの専門性の高いDXスタッフと厳選された産業医・産業保健師・コンサルタントの知見を活かし、バリューHRの健康管理システムと組み合わせることで、企業における従業員のウェルビーングと生産性向上の実現を支援する。この提携はメンタルヘルステクノロジーズのIR資料で提唱されている「柔軟なパートナーシップ」戦略の一環であり、健康経営や人的資本経営の概念に基づく職場環境の改善を目指している。

両社は顧客基盤を活かしたサービスの相互送客による満足度向上や価値最大化を図るとともに、新たなBPaaSサービスの提供を計画している。バリューHRは市場買付の方法により、メンタルヘルステクノロジーズの普通株式を発行済株式数の2％を上限として取得する予定だ。この資本業務提携により、両社は産業保健のDXを加速させ、企業の健康経営支援サービスを強化していく方針である。

メンタルヘルステクノロジーズとバリューHRの提携内容まとめ

	メンタルヘルステクノロジーズ	バリューHR
主な強み	専門性の高いDXスタッフ、産業医・産業保健師・コンサルタント	健診代行サービス、健診予約、健康管理システム、健康経営支援サービス
提携目的	健康経営支援サービスの強化	顧客基盤の拡大
資本関係	株式の2%まで取得される予定	市場買付によりメンタルヘルステクノロジーズ株式を取得
今後の展開	新たなBPaaSサービスの提供	サービスの相互送客による顧客満足度向上

BPaaSについて

BPaaSとは「Business Process as a Service」の略称で、クラウドを通じてビジネスプロセス全体をサービスとして提供する形態を指す。主な特徴として以下のような点が挙げられる。

クラウド上でビジネスプロセス全体を管理・実行可能
柔軟なスケーリングと迅速な導入が可能
コスト効率が高く、専門知識を外部から調達可能

メンタルヘルステクノロジーズとバリューHRの提携では、両社の強みを活かした新たなBPaaSサービスの提供が計画されている。この新サービスでは、健康管理システムや健康経営支援サービスと専門性の高いDXスタッフや産業医の知見を組み合わせ、企業の健康経営を包括的に支援することが期待される。産業保健のDXを推進し、従業員のウェルビーングと生産性向上を実現するための統合的なソリューションとなるだろう。

メンタルヘルステクノロジーズとバリューHRの資本業務提携に関する考察

この資本業務提携は、両社の強みを活かした相乗効果が期待できる点で評価できる。メンタルヘルステクノロジーズの専門性の高いDXスタッフや産業医の知見と、バリューHRの健康管理システムや健康経営支援サービスを組み合わせることで、より包括的な健康経営支援サービスの提供が可能になるだろう。また、顧客基盤の相互活用により、両社のサービス展開が加速する可能性が高い。

一方で、今後の課題としては、両社のサービスや文化の統合がスムーズに進むかという点が挙げられる。異なる企業文化や業務プロセスの統合には時間がかかる可能性があり、顧客へのサービス提供に一時的な混乱が生じる恐れもある。この問題に対しては、段階的な統合プロセスの採用や、定期的な進捗確認と調整を行うことで、円滑な統合を図ることができるだろう。

今後、両社には産業保健のDXをさらに推進し、AIやビッグデータ分析を活用した予防医療や個別化された健康支援プログラムの開発が期待される。また、グローバル展開を視野に入れた戦略立案も重要になるだろう。メンタルヘルステクノロジーズの目標である「日本初・発グローバル上場メンタルヘルステック企業」の実現に向け、この提携を基盤とした積極的な成長戦略の展開に期待したい。