IoT

アイオーティー

公開：2024-09-26

LiberawareのIBIS2が東京消防庁消防学校のBIM化に成功、東京都の新事業分野開拓者に認定され随意契約が可能に

text: XEXEQ編集部
（記事は執筆時の情報に基づいており、現在では異なる場合があります）

記事の要約

• Liberawareの小型ドローン「IBIS2」がBIM化に成功
• 東京都の新事業分野開拓者に認定され随意契約が可能に
• 東京消防庁消防学校庁舎の図面管理が効率化

LiberawareのIBIS2が東京消防庁消防学校のBIM化に貢献

株式会社Liberawareは、東京都の「現場対話型スタートアップ協働プロジェクト」において、小型ドローン「IBIS2」を活用し東京消防庁消防学校のBIM化に成功したことを2024年9月25日に発表した。このプロジェクトの成果が認められ、IBIS2は新事業分野開拓者として認定され、東京都の機関での随意契約による導入が可能となった。^[1]

東京消防庁消防学校の庁舎では、経年劣化した紙図面の使用による課題が存在していた。IBIS2は天井裏や地下ピットなどの狭小で危険な場所でもデータ収集が可能であり、これまで調査が難しかった場所を含めた庁舎のBIM化を実現した。これにより、デジタル化された図面のPC管理が可能となり、修繕工事の設計精度向上や工事業者との打合せ効率化が図られた。

Liberawareの小型ドローン「IBIS2」は、令和10年3月31日まで東京都の機関において随意契約による導入が可能となった。同社は今回の成果を基に、他の公共施設やインフラ管理への応用を図る方針だ。本件は同社の成長戦略に沿った自治体との連携強化の一環として位置づけられており、今後も各自治体とのさらなる連携を進めていく予定である。

IBIS2によるBIM化の特徴まとめ

Liberawareの公式サイトはこちら

BIMについて

BIMとは「Building Information Modeling」の略称で、建築物の3次元モデルを作成し、設計から施工、維持管理までのライフサイクル全体で情報を活用する手法のことを指す。主な特徴として以下のような点が挙げられる。

• 3次元モデルによる視覚的な設計・施工計画の実現
• 建築物の各種情報を一元管理し、効率的な情報共有が可能
• 設計変更や維持管理の効率化、コスト削減に寄与

Liberawareの小型ドローン「IBIS2」を活用したBIM化により、東京消防庁消防学校庁舎の図面管理が大幅に改善された。これまで紙図面で管理されていた建物情報がデジタル化され、修繕工事の設計精度向上や工事業者との打ち合わせ効率化につながっている。BIMの導入は、公共施設の維持管理における新たな可能性を示している。

小型ドローンによるBIM化に関する考察

Liberawareの小型ドローン「IBIS2」によるBIM化成功は、公共施設の維持管理に革新をもたらす可能性を秘めている。特に、人が直接アクセスすることが困難な場所でのデータ収集能力は、建築物の全体像を正確に把握する上で極めて有用だ。しかし、ドローン技術の進化に伴い、プライバシーや安全性に関する新たな課題が浮上する可能性もあるだろう。

今後起こり得る問題としては、ドローンによるデータ収集に対する法的規制の強化や、収集されたデータのセキュリティ管理が挙げられる。これらの課題に対しては、ドローン運用ガイドラインの策定や、収集データの暗号化、アクセス制限などの対策が考えられる。また、AIを活用したデータ解析技術の導入により、より効率的かつ正確なBIMモデルの構築が期待できるだろう。

将来的には、LiberawareのIBIS2のような小型ドローンが、BIM化だけでなく、災害時の建物被害調査や、文化財の3Dデジタルアーカイブ作成など、多岐にわたる分野で活用されることが期待される。公共施設の維持管理におけるドローン技術の活用は、今後さらに進化し、スマートシティの実現に向けた重要な要素となっていくだろう。

参考サイト

1. ^ PR TIMES. 「東京消防庁消防学校庁舎のBIM化成功の実績より東京都「現場対話型スタートアップ協働プロジェクト」における新事業分野開拓者に認定 | 株式会社Liberawareのプレスリリース」. https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000074.000031759.html, (参照 24-09-26).

※上記コンテンツはAIで確認しておりますが、間違い等ある場合はコメントよりご連絡いただけますと幸いです。

「IoT」に関するコラム一覧「IoT」に関するニュース一覧