ニューワールド社がCRAFT STOREを奥洞工務店に事業譲渡、日本の生活雑貨ECサイトの新たな展開へ

text: XEXEQ編集部
（記事は執筆時の情報に基づいており、現在では異なる場合があります）

PR TIMES より

記事の要約

ニューワールド社がCRAFT STOREを奥洞工務店へ譲渡
CRAFT STOREは日本の生活雑貨を約600点販売
ニューワールド社は海外事業に注力予定

ニューワールド社がCRAFT STOREを奥洞工務店へ事業譲渡

ニューワールド株式会社は、工芸品をはじめとした生活雑貨を取り扱うECサイト「CRAFT STORE」の事業を、株式会社奥洞工務店に譲渡することを2024年10月10日に発表した。CRAFT STOREは2017年2月の開始以来、日本全国のつくり手による約100ブランド、約600点の生活雑貨を販売してきた実績がある。^[1]

譲渡先の奥洞工務店は「炭八」ブランドの取り扱いや「イエノLabo.」というECサイトを展開している企業だ。ニューワールド社はこの譲渡により、より多くの日本ブランドを愛するお客様にサステナブルに情報と商品を届け、日本のつくり手に大きな貢献をしたいと考えている。

ニューワールド社の井手康博代表取締役社長は、CRAFT STOREの開始から現在までの経緯を振り返り、コロナ禍の困難な時期を乗り越えてきたことを説明した。今回の事業譲渡は、よりサステナブルかつダイナミックにつくり手とユーザーの橋渡しをする役割を実現するための決断だとしている。

CRAFT STORE事業譲渡の概要

	譲渡元	譲渡先
会社名	ニューワールド株式会社	株式会社奥洞工務店
所在地	福岡県福岡市博多区	鳥取県米子市
代表者	井手康博	奥洞彰
主な事業	CRAFT STORE運営	炭八ブランド、イエノLabo.運営
譲渡対象	CRAFT STORE事業	-

ECサイトについて

ECサイトとは、Electronic Commerceの略で、インターネット上で商品やサービスの売買を行うウェブサイトのことを指す。主な特徴として、以下のような点が挙げられる。

24時間365日いつでも取引が可能
地理的制約なく全国・世界中の顧客にアプローチ可能
実店舗と比較して低コストで運営可能

CRAFT STOREは、日本全国のつくり手の生活雑貨を約600点販売するECサイトとして運営されてきた。「旅する雑貨店」というコンセプトのもと、工場や工房に行かないと見えづらかったつくり手の思いや技術などのストーリーを、インターネットを通してより多くの人々に伝える役割を果たしてきたのである。

CRAFT STOREの事業譲渡に関する考察

CRAFT STOREの事業譲渡は、日本の伝統工芸品や生活雑貨の販路拡大という点で評価できる。奥洞工務店が運営するイエノLabo.との統合により、より多くの消費者に日本のブランドや職人の技術を紹介できる可能性が高まるだろう。一方で、運営主体の変更に伴い、これまでCRAFT STOREが培ってきた独自のブランドイメージや顧客との関係性が失われる懸念もある。

今後の課題としては、CRAFT STOREとイエノLabo.それぞれの強みを活かしつつ、どのようにシナジーを生み出していくかが重要になるだろう。また、海外展開を視野に入れた場合、言語対応や国際物流の整備など、新たな課題も浮上する可能性がある。これらの問題に対しては、両社の経験とノウハウを活かした戦略立案と、必要に応じて外部専門家の助言を得ることが有効だと考えられる。

CRAFT STOREの事業譲渡を機に、日本の伝統工芸品や生活雑貨のEC販売がさらに発展することが期待される。今後は、ARやVRなどの最新技術を活用した商品紹介や、SDGsの観点からサステナブルな商品開発など、新たな付加価値の創出にも注目したい。日本のものづくりの魅力を世界に発信する重要な役割を果たすプラットフォームとして、CRAFT STOREのさらなる進化に期待が高まる。