Brynhildrに深刻な脆弱性CVE-2024-5197が発見、対応急ぐも古いOS対応が課題に
スポンサーリンク
記事の要約
- 深刻な脆弱性CVE-2024-5197に対応中
- libvpxの脆弱性はCVSS V3で7.8の深刻度
- Brynhildrなどのソフトウェアに影響
スポンサーリンク
深刻な脆弱性CVE-2024-5197の詳細と対応状況
2024年7月26日、Brynhildrなどのソフトウェアに関連する深刻な脆弱性CVE-2024-5197が発見され、現在対応が進められている。この脆弱性はlibvpxライブラリに存在し、CVSS V2で6.8、CVSS V3で7.8という高い深刻度を持つ。脆弱性の仕組みは先日対応したCVE-2023-5217と同様であり、スパイウェアでの悪用や乗っ取りにつながる可能性がある。[1]
対応にあたっては、libvpx 1.14.1で既に修正が行われているが、BrynhildrやGungnirなどの古いOSに対応したソフトウェアでは、そのまま新しいライブラリを使用することができない。これは、古いVisual Studioでビルドする必要があるためだ。そのため、脆弱性対策として「vpx_img_alloc」と「vpx_img_wrap」関数に手作業で対策を施す必要がある。
現在、開発者は「img_alloc_helper」関数に対して、libvpx 1.14.1と同様の修正を施しているところだ。この対応はBrynhildrだけでなく、GungnirやVerethragnaにも影響するため、各ソフトウェアの動作確認に時間がかかっている。ユーザーの安全を確保するため、開発者は慎重に作業を進めている。
CVE-2024-5197 | CVE-2023-5217 | CVE-2024-5171 | |
---|---|---|---|
影響を受けるライブラリ | libvpx | libvpx | libaom |
CVSS V2スコア | 6.8 | 10.0 | 10.0 |
CVSS V3スコア | 7.8 | 8.8 | 9.8 |
影響を受けるソフトウェア | Brynhildr, Gungnir, Verethragnaなど | Brynhildrなど | 関連ソフトウェア |
対策状況 | 対応中 | 対応済み | libaom 1.14.1で対応済み |
CVSSについて
CVSSとは、Common Vulnerability Scoring Systemの略称で、情報システムの脆弱性の深刻度を評価するための業界標準指標のことを指す。主な特徴として以下のような点が挙げられる。
- 0.0から10.0までの数値で脆弱性の深刻度を表現
- 複数の評価基準を組み合わせて総合的にスコアを算出
- V2とV3の2つのバージョンが現在使用されている
CVSSは脆弱性の基本的な特性、攻撃の難易度、影響を受ける機密性、完全性、可用性などの要素を考慮してスコアを算出する。このスコアリングシステムにより、組織はセキュリティリスクの優先順位付けや対応の緊急度を判断することが可能となる。CVSSは国際的に広く採用されており、セキュリティ専門家や開発者間でのコミュニケーションツールとしても重要な役割を果たしている。
スポンサーリンク
脆弱性対応に関する考察
今後、CVE-2024-5197のような深刻な脆弱性への対応において、古いOSやライブラリとの互換性維持が大きな課題となる可能性がある。特に、BrynhildrやGungnirのような広く使用されているソフトウェアでは、新旧のシステム環境をカバーする必要があり、開発者の負担が増大するだろう。この問題に対して、自動化ツールの開発や、脆弱性対応のためのガイドラインの整備が求められる。
また、今後はより迅速な脆弱性対応プロセスの確立が重要になると考えられる。現状では手動での対応に時間がかかっているが、セキュリティパッチの自動生成や適用の仕組みを整備することで、対応時間の短縮が期待できる。同時に、ユーザーへの適切な情報提供や、一時的な回避策の提案なども、セキュリティリスク軽減のために重要な取り組みとなるだろう。
さらに、長期的には、脆弱性そのものを減らすための取り組みが求められる。セキュアコーディング手法の普及や、AIを活用した脆弱性検出技術の開発など、予防的アプローチの強化が期待される。オープンソースコミュニティとの連携を深め、共同でセキュリティ対策に取り組むことで、ソフトウェアエコシステム全体のセキュリティ向上につながるだろう。
参考サイト
- ^ . 「深刻な脆弱性「CVE-2024-5197」に現在対応中 ( リモートデスクトップエンジニアのブログ。 )」. https://blog.x-row.net/?p=19549, (参照 24-07-30).
※上記コンテンツはAIで確認しておりますが、間違い等ある場合はコメントよりご連絡いただけますと幸いです。
- 416エラー(Range Not Satisfiable)とは?意味をわかりやすく簡単に解説
- AWS Elastic Disaster Recoveryとは?意味をわかりやすく簡単に解説
- CPCV(Cost Per Completed View)とは?意味をわかりやすく簡単に解説
- DMP(Data Management Platform)とは?意味をわかりやすく簡単に解説
- 500エラー(Internal Server Error)とは?意味をわかりやすく簡単に解説
- Looker StudioとTableauを徹底比較!機能と価格の違いを解説
- Looker Studioで前月比を可視化!効果的な分析方法を解説
- Looker Studioのクロスフィルタリング機能の活用法や設定方法について
- Looker Studioを共有する方法や注意点などを解説
- Looker Studioのピボットテーブルの基本から応用を解説
- うるるの電話代行サービスfondeskが5周年、導入企業数4,700件超えで業界No.1に成長
- SMNがPrivacy Sandboxの効果検証テストを実施、3つのAPIの正常動作を確認しCMAへ報告
- JAPAN AIがBoxとAPI連携、企業のAI活用とデータ管理を効率化
- RedxとNEW PORTが連携システムを導入、Shibuya Sakura Stageの飲食フロアで利用開始
- Pocket RDのMirror Museがじゃがりことコラボ、XR技術でユニークな体験を提供
- EGセキュアソリューションズのクラウド型WAF売上292%増、初期費用無料キャンペーンでさらなる普及を目指す
- Live SearchがレオンワークスにReqとStockplaceを提供開始、不動産業務の効率化に貢献
- 株式会社ログラフのCall Data Bank、Facebookコンバージョンapi連携機能で広告効果測定の精度向上を実現
- テックタッチが大手企業向けオーダーメイドAIプラットフォーム「Techtouch AI」を発表、8月からリリースへ
- SansanがEightで「紙の名刺がいらないEight祭」を開催、デジタル名刺交換の普及を促進
スポンサーリンク