秋田市の『みんなの体育館』がグッドデザイン賞受賞、地方活性化への貢献が高評価

text: XEXEQ編集部
（記事は執筆時の情報に基づいており、現在では異なる場合があります）

PR TIMES より

記事の要約

Local Powerの『みんなの体育館』がグッドデザイン賞受賞
柔軟な運営モデルと地方活性化への貢献が評価
子どもの運動環境整備と地域課題解決を目指す

秋田市の民間体育館プロジェクトが2024年度グッドデザイン賞を受賞

株式会社Local Powerは、2024年10月16日に同社のプロジェクト『みんなの体育館』が2024年度グッドデザイン賞を受賞したことを発表した。このプロジェクトは子どもの運動環境整備を目的とし、県内のスポーツ指導者や保護者の声を反映させながら、リノベーション会社・施工会社・床材メーカーの協力のもと始動したものだ。^[1]

『みんなの体育館』は2020年に1店舗目となる『みんなの体育館やばせ』、2023年に2店舗目の『みんなの体育館ASP』をオープンしている。これらの施設はスポーツやフィットネス教室などの団体利用のほか、個人や少人数グループでも利用可能な柔軟な運営モデルを採用している。

審査では、運営モデルの柔軟性や独自性、地方活性化への意欲が高く評価された。Local Powerは今後も多様な使い方ができる場所としてサービス向上に努めるとともに、このモデルを活用した廃校利用も視野に入れ、地方活性化に取り組む方針を示している。

グッドデザイン賞受賞プロジェクト『みんなの体育館』の概要

	みんなの体育館やばせ	みんなの体育館ASP
所在地	秋田市八橋南	秋田市八橋大畑
オープン年	2020年	2023年
延べ面積	476.98㎡	659.40㎡
主な利用者層	ファミリー・アクティブシニア・保育機関・スポーツ事業者	アスリート・スポーツ事業者
テナント部	パーソナルジム	ウェイトトレーニングジム

グッドデザイン賞について

グッドデザイン賞とは、1957年に創設された日本を代表するデザインの評価とプロモーション活動だ。主な特徴として、以下のような点が挙げられる。

国内外の多くの企業や団体が参加する世界的なデザイン賞
暮らしの質向上と社会課題解決を目的とする
受賞シンボル「Gマーク」は優れたデザインの象徴として広く認知

グッドデザイン賞は、単なる製品デザインの評価にとどまらず、社会の課題やテーマの解決にデザインを活かすことを重視している。『みんなの体育館』プロジェクトの受賞は、地方の課題解決と活性化に向けた取り組みが、デザインの観点からも高く評価されたことを示している。

『みんなの体育館』プロジェクトに関する考察

『みんなの体育館』プロジェクトの優れた点は、地域特性を考慮した柔軟な運営モデルを構築したことだ。秋田の冬場の遊び場不足や少子化、車移動を前提とした施設立地といった地域課題に対し、無人運営と完全予約制という革新的なシステムを導入することで、利用制限や運営コストの課題克服に挑戦している。

今後の課題としては、利用者の多様なニーズへの対応と施設の継続的な維持管理が挙げられるだろう。特に無人運営システムにおけるセキュリティの確保や、予期せぬトラブルへの迅速な対応が求められる。これらの問題に対しては、IoT技術の活用やリモート監視システムの導入、地域コミュニティとの連携強化などが有効な解決策になり得る。

期待される新機能としては、オンラインでのフィットネスクラスの提供や、他地域の『みんなの体育館』とのバーチャル接続による交流イベントの実施が考えられる。Local Powerには今後、このモデルを全国展開し、各地域の特性に合わせたカスタマイズを行いながら、日本全体の地方活性化に貢献することを期待したい。