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【CVE-2024-47422】Adobe Framemaker 2020.7と2022.5未満に深刻な脆弱性、情報漏洩とDoSのリスクに対応急ぐ

text: XEXEQ編集部
(記事は執筆時の情報に基づいており、現在では異なる場合があります)


記事の要約

  • Adobe Framemakerに信頼できない検索パスの脆弱性
  • 情報取得や改ざん、DoS状態のリスクが発生
  • ベンダーから正式な対策パッチが公開

Adobe Framemaker 2020.7と2022.5未満の脆弱性

アドビは2024年10月8日にAdobe Framemakerの信頼できない検索パスに関する脆弱性を公開した。CVSS v3による深刻度基本値は7.8と重要度が高く、攻撃元区分はローカルで攻撃条件の複雑さは低いとされている。【CVE-2024-47422】として識別されているこの脆弱性は、利用者の関与が必要だが特権レベルは不要とされている。[1]

影響を受けるバージョンはAdobe Framemaker 2020.7未満とAdobe Framemaker 2022.5未満の2つのバージョンである。この脆弱性により機密性、完全性、可用性のすべてに高い影響が及ぶ可能性があり、情報の取得や改ざん、サービス運用妨害状態に陥るリスクが存在するだろう。

アドビはこの脆弱性に対する正式な対策パッチをAdobe Security Bulletin APSB24-82として公開している。CWEによる脆弱性タイプは信頼できない検索パス(CWE-426)に分類されており、National Vulnerability Databaseにも登録されて広く注意喚起が行われている。

Adobe Framemakerの脆弱性の影響まとめ

項目 詳細
影響を受けるバージョン Adobe Framemaker 2020.7未満、Adobe Framemaker 2022.5未満
深刻度基本値 CVSS v3: 7.8(重要)
脆弱性タイプ 信頼できない検索パス(CWE-426)
想定される影響 情報取得、情報改ざん、サービス運用妨害
対策状況 Adobe Security Bulletin APSB24-82として正式パッチを公開

信頼できない検索パスについて

信頼できない検索パスとは、プログラムが実行時に必要なファイルやライブラリを探す際のパス設定に関する脆弱性のことを指す。主な特徴として、以下のような点が挙げられる。

  • 攻撃者が悪意のあるファイルを検索パスに配置可能
  • 正規のファイルよりも優先して読み込まれる危険性
  • 特権昇格や任意のコード実行につながる可能性

Adobe Framemakerで発見されたこの脆弱性は、CWE-426として分類される信頼できない検索パスの典型的な例である。攻撃者がローカル環境で悪意のあるファイルを配置することで、情報漏洩や改ざん、サービス妨害などの深刻な被害をもたらす可能性が指摘されている。

Adobe Framemakerの脆弱性に関する考察

この脆弱性の発見は、デスクトップパブリッシングソフトウェアのセキュリティ管理における重要な警鐘となっている。特に企業環境での使用が多いAdobe Framemakerにおいて、情報漏洩や改ざんのリスクは業務データの機密性を脅かす深刻な問題となり得るため、早急なパッチ適用が望まれるだろう。

今後の課題として、ソフトウェアのアップデート管理体制の強化が挙げられる。特に大規模な組織では、多数のクライアントPCに対するパッチ適用の進捗管理や、アップデートによる既存ドキュメントへの影響評価なども含めた包括的な対応が必要となってくるだろう。

セキュリティ対策の観点からは、検索パスの安全性確保に関するガイドラインの整備も重要である。アプリケーション開発時における脆弱性対策の組み込みや、定期的なセキュリティ監査の実施など、予防的なアプローチの強化が望まれるだろう。

参考サイト

  1. ^ JVN. 「JVNDB-2024-010767 - JVN iPedia - 脆弱性対策情報データベース」. https://jvndb.jvn.jp/ja/contents/2024/JVNDB-2024-010767.html, (参照 24-10-23).

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