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【CVE-2024-49392】Acronis cyber filesにクロスサイトスクリプティングの脆弱性、情報取得や改ざんのリスクに注意

text: XEXEQ編集部
(記事は執筆時の情報に基づいており、現在では異なる場合があります)


記事の要約

  • Windows用cyber filesにクロスサイトスクリプティングの脆弱性
  • 情報取得や改ざんのリスクが存在
  • cyber files 9.0未満が影響を受ける

cyber files 9.0未満の脆弱性

Acronis International GmbHは、Windows用cyber filesにおいてクロスサイトスクリプティングの脆弱性が発見されたことを2024年10月17日に公開した。この脆弱性は【CVE-2024-49392】として識別されており、NVDによるCVSS v3の基本値は4.8で警告レベルと評価されている。[1]

この脆弱性は攻撃元区分がネットワークであり、攻撃条件の複雑さは低いと判断されている。攻撃に必要な特権レベルは高く利用者の関与が必要とされており、影響の想定範囲に変更があるとされているが、機密性と完全性への影響は低く可用性への影響はないと評価されている。

cyber files 9.0未満のバージョンが影響を受けることが判明しており、情報の取得や改ざんのリスクが存在している。ベンダーによるアドバイザリやパッチ情報が公開されているため、影響を受ける可能性のあるユーザーは適切な対策を実施することが推奨される。

cyber filesの脆弱性詳細

項目 詳細
CVE番号 CVE-2024-49392
CVSS基本値 4.8(警告)
影響を受けるバージョン cyber files 9.0未満
攻撃条件 ネットワーク経由・複雑さ低・特権レベル高・利用者関与必要
想定されるリスク 情報取得・情報改ざん

クロスサイトスクリプティングについて

クロスサイトスクリプティングとは、Webアプリケーションの脆弱性の一種であり、攻撃者が悪意のあるスクリプトをWebページに埋め込むことができる問題のことを指す。主な特徴として、以下のような点が挙げられる。

  • Webサイトに悪意のあるスクリプトを注入可能
  • ユーザーの個人情報やセッション情報を窃取する危険性
  • Webサイトの表示内容を改ざんする可能性

cyber filesにおける今回の脆弱性は、攻撃者がクロスサイトスクリプティングを利用して情報の取得や改ざんを行う可能性がある。NVDの評価では攻撃条件の複雑さは低いものの特権レベルが高く必要とされており、影響範囲は限定的だが適切な対策が必要とされている。

cyber filesの脆弱性に関する考察

cyber filesの脆弱性対策としてベンダーがパッチを提供していることは評価できる点である。特に攻撃に必要な特権レベルが高く設定されていることで、無制限な攻撃の可能性が制限されており、セキュリティ設計の観点から一定の防御機能が実装されていることがわかる。

今後の課題として、バージョン9.0未満の古いバージョンを使用しているユーザーへの周知徹底が重要となるだろう。特に組織内での使用において、すべてのインスタンスのバージョン把握と更新管理が必要となり、適切なパッチ管理体制の構築が求められる。

脆弱性対策の実施には、パッチ適用による本質的な解決に加えて、アクセス制御やネットワークセグメンテーションなどの多層防御アプローチが有効である。今後はセキュリティ機能の強化と共に、脆弱性の早期発見・対応のための継続的なセキュリティ監視体制の整備が期待される。

参考サイト

  1. ^ JVN. 「JVNDB-2024-010740 - JVN iPedia - 脆弱性対策情報データベース」. https://jvndb.jvn.jp/ja/contents/2024/JVNDB-2024-010740.html, (参照 24-10-23).

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