公開:

【CVE-2024-49240】WordPressプラグインab categories search widgetにXSS脆弱性、情報取得や改ざんのリスクが発生

text: XEXEQ編集部
(記事は執筆時の情報に基づいており、現在では異なる場合があります)


記事の要約

  • ab categories search widgetにXSS脆弱性が存在
  • 機密情報の取得や改ざんのリスクが判明
  • バージョン0.2.5以前が影響を受ける

WordPressプラグインab categories search widget 0.2.5の脆弱性

agustinberasateguiは、WordPress用プラグインであるab categories search widget 0.2.5およびそれ以前のバージョンにクロスサイトスクリプティングの脆弱性が存在すると2024年10月18日に公開した。この脆弱性は【CVE-2024-49240】として識別されており、NVDのCVSS v3による深刻度基本値は6.1と評価されている。[1]

本脆弱性は攻撃元区分がネットワークであり、攻撃条件の複雑さは低く設定されているため、攻撃者による悪用のリスクが高まっている。また攻撃に必要な特権レベルは不要だが利用者の関与が必要とされており、影響の想定範囲に変更があるとされている。

この脆弱性により、攻撃者は機密情報の取得や情報の改ざんを行う可能性があることが判明している。影響を受けるユーザーは、ベンダー情報および参考情報を確認し、適切な対策を実施することが推奨されるのだ。

ab categories search widgetの脆弱性詳細

項目 詳細
影響を受けるバージョン 0.2.5以前
CVSS基本値 6.1(警告)
攻撃条件 特権レベル不要、利用者の関与が必要
想定される影響 情報取得、情報改ざん
脆弱性タイプ クロスサイトスクリプティング(CWE-79)

クロスサイトスクリプティングについて

クロスサイトスクリプティングとは、Webアプリケーションの脆弱性の一種であり、攻撃者が悪意のあるスクリプトをWebページに挿入できる問題のことを指している。主な特徴として、以下のような点が挙げられる。

  • ユーザーの入力値が適切にサニタイズされていない
  • 攻撃者が任意のJavaScriptを実行可能
  • セッション情報の窃取やフィッシング詐欺に悪用される

この脆弱性は特に入力フォームやURLパラメータなど、ユーザーからの入力を受け付ける箇所で発生しやすい特徴がある。ab categories search widgetの場合、攻撃者がこの脆弱性を悪用することで、Webサイト訪問者のブラウザ上で悪意のあるスクリプトを実行させ、情報を窃取したり改ざんしたりする可能性が指摘されている。

WordPressプラグインの脆弱性に関する考察

WordPressプラグインの脆弱性は、サイト運営者にとって重大な脅威となっており、特にクロスサイトスクリプティングのような基本的な脆弱性が今なお発見され続けている状況は深刻である。プラグイン開発者はセキュリティテストの強化やコードレビューの徹底を図る必要があるが、多くの開発者が個人や小規模チームであるため、十分なセキュリティ対策を実施できていない現状がある。

今後はWordPressコミュニティ全体でセキュリティガイドラインの整備や、自動化されたセキュリティテストツールの提供を進めることが重要になってくるだろう。特にプラグインの審査プロセスにおいて、セキュリティチェックの基準を厳格化し、脆弱性を含むプラグインの公開を未然に防ぐ仕組みづくりが求められている。

また、サイト運営者側もプラグインの選定基準にセキュリティ面での評価を重視し、定期的なアップデートやセキュリティ監査を実施する体制を整える必要がある。プラグインのエコシステム全体の健全性を維持するためには、開発者とユーザーの双方が意識を高め、協力してセキュリティ対策を進めていくことが不可欠だ。

参考サイト

  1. ^ JVN. 「JVNDB-2024-010794 - JVN iPedia - 脆弱性対策情報データベース」. https://jvndb.jvn.jp/ja/contents/2024/JVNDB-2024-010794.html, (参照 24-10-23).

※上記コンテンツはAIで確認しておりますが、間違い等ある場合はコメントよりご連絡いただけますと幸いです。

「セキュリティ」に関するコラム一覧「セキュリティ」に関するニュース一覧
ブログに戻る

コメントを残す

コメントは公開前に承認される必要があることにご注意ください。