セキュリティ

SECURITY

公開：2024-10-23

【CVE-2024-10170】hospital management system 1.0にSQLインジェクションの脆弱性、医療データの漏洩リスクに警戒必要

text: XEXEQ編集部
（記事は執筆時の情報に基づいており、現在では異なる場合があります）

記事の要約

• hospital management system 1.0にSQLインジェクションの脆弱性
• CVSSスコア9.8の緊急性の高い脆弱性
• 情報漏洩やDoS攻撃のリスクあり

hospital management system 1.0のSQLインジェクション脆弱性

JVNは2024年10月22日、fabianrosが開発したhospital management system 1.0においてSQLインジェクションの脆弱性が発見されたことを公開した。この脆弱性は【CVE-2024-10170】として識別されており、CVSSv3による深刻度は9.8と緊急性の高い状態となっている。^[1]

この脆弱性は攻撃条件の複雑さが低く、特権レベルや利用者の関与も不要であることから、悪用される可能性が非常に高いとされている。機密性、完全性、可用性のすべてにおいて高い影響度を示しており、早急な対策が必要となっている。

影響を受けるシステムでは、情報の取得や改ざん、さらにはサービス運用妨害状態に陥る可能性があるため、システム管理者は速やかにベンダー情報を確認し、適切な対策を実施することが求められている。参考情報としてNVDやvuldb.comなどの詳細情報も公開されている。

hospital management system 1.0の脆弱性詳細

SQLインジェクションについて

SQLインジェクションとは、Webアプリケーションのセキュリティ上の欠陥を突いて、想定外のSQLを実行させる攻撃手法のことを指す。主な特徴として、以下のような点が挙げられる。

• データベースの不正な操作や情報漏洩を引き起こす
• 入力値の検証が不十分な場合に発生する
• システム全体に深刻な影響を及ぼす可能性がある

今回のhospital management system 1.0における脆弱性も、SQLインジェクションの典型的な例となっている。CVSSv3のスコアが9.8と非常に高く、攻撃条件も複雑ではないことから、早急な対策が必要とされている。

hospital management system 1.0の脆弱性に関する考察

医療系システムにおけるSQLインジェクションの脆弱性は、患者の個人情報や診療記録などの機密性の高いデータが漏洩するリスクがあるため、特に深刻な問題となっている。システム管理者は速やかにベンダーの情報を確認し、必要なパッチの適用やセキュリティ対策を実施することが求められている。

今後は同様の脆弱性を防ぐため、開発段階でのセキュリティテストの強化や、定期的な脆弱性診断の実施が重要となるだろう。特に医療系システムは重要インフラの一部となることから、より厳格なセキュリティ基準の策定と遵守が必要となっている。

医療システムのセキュリティ強化には、開発者とセキュリティ専門家の連携が不可欠となる。今後は脆弱性情報の共有体制の整備や、セキュアコーディングの教育プログラムの充実が期待される。

参考サイト

1. ^ JVN. 「JVNDB-2024-010806 - JVN iPedia - 脆弱性対策情報データベース」. https://jvndb.jvn.jp/ja/contents/2024/JVNDB-2024-010806.html, (参照 24-10-23).

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