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セキュリティ・トランスペアレンシー・コンソーシアムがSBOMなどの可視化データ活用知見を公表、脆弱性管理の効率化に期待

text: XEXEQ編集部
(記事は執筆時の情報に基づいており、現在では異なる場合があります)


記事の要約

  • セキュリティの透明性確保に向けた可視化データ活用を公表
  • SBOMなどの可視化データを利用する課題解決に取り組む
  • 14社が参加し脆弱性管理に関する知見を共創

セキュリティ・トランスペアレンシー・コンソーシアムによるSBOMの活用知見公表

セキュリティ・トランスペアレンシー・コンソーシアムは脆弱性管理における可視化データ活用の知見を2024年10月21日に公表した。日本電信電話株式会社および日本電気株式会社を主査とする14社が参加し、可視化データを利用する際の問題・課題解決に向けた取り組みを実施している。[1]

可視化データを「つかう側」が直面する問題・課題に対処するため、脆弱性の特定や優先付けなどに関する具体的な知見を創出することに成功した。従来の「つくる側」に偏りがちだった可視化データ活用に「つかう側」の視点を取り入れた国内初の事例となっている。

経済産業省は2024年8月29日に「ソフトウェア管理に向けたSBOMの導入に関する手引ver2.0」を公表し、SBOMの導入促進を推進している。医療業界や自動車業界を中心とした活用が進められており、今後も様々なユースケースでの展開が期待されている。

可視化データ活用における課題まとめ

項目 詳細
フォーマット・データの課題 複数の標準仕様存在による生成ツールの出力バラつき
技術・ツールの課題 脆弱性管理における機能の不足
活用コストの課題 可視化データ活用方法の理解と人材育成の必要性
継続的な活用の課題 既存の脆弱性管理との段階的な統合
サプライチェーンの課題 組織間での相互協力と合意形成の必要性
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SBOMについて

SBOMとは「Software Bill of Materials」の略称で、製品に含まれるソフトウェア部品を一覧化するためのデータ形式のことを指す。主な特徴として、以下のような点が挙げられる。

  • ソフトウェアの構成要素を可視化し透明性を確保
  • 脆弱性管理や法令遵守の効率化に貢献
  • サプライチェーンセキュリティの強化に寄与

SBOMは製品・システム・サービスのサプライチェーンセキュリティリスクに対処するための重要なツールとして注目を集めている。経済産業省による導入促進の取り組みや、医療業界・自動車業界での活用事例が増加しており、今後さらなる普及が見込まれている。

可視化データ活用に関する考察

セキュリティ・トランスペアレンシー・コンソーシアムが公表した可視化データ活用の知見は、サプライチェーンセキュリティの強化に大きく貢献する可能性を秘めている。特に「つかう側」の視点を取り入れた国内初の事例として、様々な業界での活用促進が期待できるだろう。

一方で、可視化データの標準化や組織間での合意形成など、解決すべき課題も多く存在している。特にサプライチェーンが多段構成となっている場合、組織を越えた相互協力体制の構築が必要不可欠であり、その実現に向けた具体的な方策の検討が求められる。

今後は医療業界や自動車業界以外でも、可視化データを活用した脆弱性管理の取り組みが広がることが予想される。コンソーシアムによる継続的な知見の共有と、参加企業の拡大によって、より実効性の高い対策が確立されることを期待したい。

参考サイト

  1. ^ PR TIMES. 「SBOMなどの可視化データ活用知見を共創「セキュリティ透明性確保に向けた可視化データ活用~脆弱性管理編~」をセキュリティ・トランスペアレンシー・コンソーシアムが公表 | 日本電気株式会社のプレスリリース」. https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000728.000078149.html, (参照 24-10-23).
  2. 経済産業省. https://www.meti.go.jp/index.html

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