AOKIが不要衣類回収BOX「OKAERIエコBOX」を設置、リサイクル素材活用でファッションロス削減を加速

text: XEXEQ編集部
（記事は執筆時の情報に基づいており、現在では異なる場合があります）

PR TIMES より

記事の要約

AOKIが不要衣類回収BOX「OKAERIエコBOX」を設置開始
回収した衣類をリサイクルしBOX自体の素材として活用
AOKI・ORIHICA全店舗で順次展開へ

AOKIのファッションロス削減への取り組みが本格化

株式会社AOKIは不要衣類の回収活動「OKAERIエコプロジェクト」を強化し、回収BOX「OKAERIエコBOX」をAOKIおよびORIHICA店舗に2024年10月中旬より順次設置することを発表した。このBOXは回収した衣類をリサイクルした生地を活用して製作されており、資源の有効活用とファッションロスの削減に向けた取り組みを象徴する存在となっている。^[1]

AOKIは1996年から日本初となる「AOKI ウール・エコ・サイクル」プロジェクトを開始し、店頭でのウール製品回収とリサイクル製品への再生を推進してきた。2024年6月にはORIHICAでも不要スーツの回収を通年化し、両ブランドでの環境配慮型事業を本格的に展開している。

回収した衣類は「ウールエコシューズ」などのリサイクル製品として生まれ変わり、消費者に提供されている。BOX自体のリユースも視野に入れた設計となっており、衣類が貴重な資源であることを消費者に実感してもらう機会を創出している。

OKAERIエコBOXの設置詳細まとめ

項目	詳細
設置開始時期	2024年10月中旬より順次
設置店舗数	AOKI約450店舗・ORIHICA約15店舗
BOX素材	回収衣類のリサイクル生地を活用
回収対象	スーツ・礼服などのウール製品
リサイクル製品例	ウールエコシューズ（税込10,989円）

OKAERIエコプロジェクトの詳細はこちら

ファッションロスについて

ファッションロスとは廃棄される衣類のことを指しており、アパレル産業における重要な環境課題として認識されている。主な特徴として以下のような点が挙げられる。

衣類の大量生産・大量廃棄による環境負荷
リサイクル技術の確立による再資源化の可能性
消費者の環境意識向上による削減への関心

AOKIのウール・エコ・サイクルプロジェクトは、年間平均20万着の衣類を回収しリサイクルに活用しており、ファッションロス削減に大きく貢献している。ウール製品を回収し、靴などの新たな製品として再生することで、資源の循環利用を実現している。

OKAERIエコプロジェクトに関する考察

OKAERIエコBOXの導入は、消費者の環境意識向上とファッションロス削減を両立させる画期的な取り組みとなっている。回収BOX自体をリサイクル素材で製作することで、資源循環の具体例を消費者に提示し、環境配慮型の消費行動を促進する効果が期待できるだろう。

ただし課題として、回収された衣類の品質管理やリサイクル過程でのエネルギー消費、コスト面での採算性などが挙げられる。これらの課題に対しては、リサイクル技術の更なる向上や効率的な回収システムの構築が必要となってくるだろう。

今後は回収品目の拡大やリサイクル製品のラインナップ充実、他企業との連携強化などが期待される。さらに消費者への環境教育や情報発信を強化することで、ファッションロス削減の社会的ムーブメントを加速させることができるのではないだろうか。

参考サイト

^ PR TIMES. 「回収した衣類をリサイクルしてBOXに活用！不要衣類を回収する「OKAERIエコBOX」を設置 | 株式会社AOKIのプレスリリース」. https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000974.000011795.html, (参照 24-10-24).

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