セキュリティ

SECURITY

公開：2024-10-25

小売ECプラットフォームStailerが3Dセキュア2.0に対応、クレジットカード決済時のセキュリティ強化へ前進

text: XEXEQ編集部
（記事は執筆時の情報に基づいており、現在では異なる場合があります）

記事の要約

• Stailerが3Dセキュア2.0に対応開始
• クレジットカード決済時の本人認証を強化
• 2025年3月末までに全EC加盟店に導入予定

小売ECプラットフォームStailerの3Dセキュア2.0対応による決済セキュリティ強化

株式会社10Xは小売ECプラットフォーム「Stailer」において、クレジットカード決済時の本人認証サービス「3Dセキュア2.0」への対応を2024年10月24日に開始した。近年ECサイトでのクレジットカードの不正利用件数が急増していることを受け、プラットフォームとしての安全性を高める取り組みを実施している。^[1]

クレジット取引セキュリティ対策協議会が策定するクレジットカードガイドラインでは2025年3月末までに全てのEC加盟店で3Dセキュアの導入を求めていることから、Stailerはガイドラインに準拠した対応を早期に実現した。クレジットカード番号盗用による不正利用を抑制し、プラットフォーム全体のセキュリティ向上を図っているのだ。

Stailerはスーパーマーケットやドラッグストア向けのECプラットフォームとして、ユーザー向けアプリやバックヤード向けのピックパック・配達管理アプリなど、小売EC事業に必要なシステムをフルセットで提供している。セキュリティ強化により、より安心してサービスを利用できる環境が整備されることになる。

3Dセキュア2.0の主な特徴まとめ

Stailerの詳細はこちら

本人認証サービスについて

本人認証サービスとは、オンラインショッピングにおける決済時に利用者が本人であることを確認するセキュリティの仕組みのことを指しており、主な特徴として以下のような点が挙げられる。

• 事前に設定したパスワードによる認証が可能
• ワンタイムパスワードによる認証にも対応
• カード番号の不正利用を防止する効果がある

クレジットカードの不正利用被害は年々増加傾向にあり、ECサイトでの対策が急務となっている状況だ。本人認証サービスの導入により、カード所持者以外による不正な決済を防ぎ、安全なオンラインショッピング環境を実現することが可能になるだろう。

3Dセキュア2.0対応に関する考察

StailerがECプラットフォームとして3Dセキュア2.0に対応したことは、オンラインショッピングの安全性向上において重要な一歩となった。特に昨今のECサイトにおけるクレジットカード不正利用の増加を考慮すると、本人認証の強化は顧客の信頼を獲得する上で不可欠な要素となっているのだ。

今後の課題として、本人認証の導入に伴う購入離脱率の上昇が懸念される。認証プロセスが複雑になることで、ユーザビリティが低下する可能性があるため、スムーズな認証フローの設計と、ユーザーへの丁寧な説明が重要となってくるだろう。

将来的には、生体認証などのより高度な本人確認技術との連携も視野に入れる必要がある。技術の進歩に合わせて認証方式を最適化し、セキュリティと利便性のバランスを保ちながらサービスを進化させていくことが、ECプラットフォームの発展には不可欠だ。

参考サイト

1. ^ PR TIMES. 「小売ECプラットフォーム「Stailer（ステイラー）」がクレジットカード決済時の本人認証サービス「3Dセキュア2.0」に対応 | 株式会社10Xのプレスリリース」. https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000074.000030588.html, (参照 24-10-25).

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