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公開：2024-10-30

日立コンサルティングがDEIに配慮した人事規則を改定、同性パートナーへの配慮と全従業員向けゲーム型研修で組織改革を推進

text: XEXEQ編集部
（記事は執筆時の情報に基づいており、現在では異なる場合があります）

記事の要約

• 日立コンサルティングがDEIに配慮した人事規則を改定
• 同性パートナーへの配慮を含む新たな規定を導入
• 全従業員向けにDEIゲーム研修を展開中

日立コンサルティングのDEI対応人事規則改定

日立コンサルティングは多様な人財の活躍支援を目的として、2024年10月29日にDEIに配慮した人事規則の改定を実施した。性的マイノリティに配慮し、規則内の「配偶者」という記載を「配偶者または同性パートナー」に変更したほか、「妊娠中及び産後1年を経過しない女性」という表記を「妊娠中及び産後1年を経過しない者」に改めることで、より包括的な制度となっている。^[1]

改定に先立ち、日立コンサルティングは独自開発したDEIゲーム「かりものめがね」を用いた研修を全従業員約500人に向けて展開している。2024年9月までに計20回の研修を実施し、経営層および部門長の全員が受講を完了しており、2024年内には全従業員の受講完了を目指している。

DEIゲーム「かりものめがね」は、多様な属性を持つ当事者が実際に直面するトラブルの疑似体験やディスカッションを通じて、参加者の意識・行動面での気付きを促進する。組織全体でDEIへの理解を深め、より働きやすい環境の整備を進めていく方針だ。

DEIゲーム「かりものめがね」の特徴まとめ

DEI（ダイバーシティ、エクイティ＆インクルージョン）について

DEIとは、多様性（Diversity）、公平性（Equity）、包摂性（Inclusion）の略称であり、組織における多様な人材の活躍を支援する概念である。以下のような特徴が挙げられる。

• 多様な属性や背景を持つ人々を受け入れ、尊重する文化の醸成
• 公平な機会提供と評価基準の確立
• すべての従業員が活躍できる包括的な環境づくり

日立コンサルティングではDEIの実践として、独自開発したゲーム型教育コンテンツを活用した研修を実施している。多様な属性を持つ当事者の視点を理解し、組織全体でDEIを推進することで、より良い職場環境の構築を目指している。

日立コンサルティングのDEI推進施策に関する考察

日立コンサルティングの人事規則改定は、性的マイノリティへの配慮だけでなく、多様な従業員が働きやすい環境づくりという点で高く評価できる。DEIゲームを通じた教育は、座学では得られない当事者視点での理解を深める効果的なアプローチとなっており、今後の組織文化の変革に大きな影響を与えるだろう。

一方で、制度改定後の運用面での課題も考えられる。特に同性パートナーの認定基準や証明方法、既存の福利厚生制度との整合性など、実務的な対応が必要となってくる。また、DEI研修の効果を持続させるための継続的な取り組みも重要になってくるだろう。

今後は、他社への展開や業界全体でのDEI推進にも期待が高まる。日立コンサルティングの取り組みが、日本企業全体のDEI推進のモデルケースとなり、より多様性に富んだ働きやすい社会の実現につながることが望まれる。

参考サイト

1. ^ PR TIMES. 「日立コンサルティング、性的マイノリティに配慮した人事規則へ改定 | 株式会社日立コンサルティングのプレスリリース」. https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000013.000104416.html, (参照 24-10-30).

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