Live2D Cubism 5.1リリース、AIによる動き自動生成と外部アプリ連携機能で制作効率が大幅向上

text: XEXEQ編集部

PR TIMES より

記事の要約

Live2D Cubism 5.1が2024年7月30日にリリース
外部アプリ連携やAIによる動きの自動生成機能を追加
モデルテンプレート機能の強化や3D表現の適用が可能に

Live2D Cubism 5.1の新機能と改善点

株式会社Live2Dは、2Dイラストに立体的なアニメーションを加える表現技術「Live2D Cubism」の最新版となるLive2D Cubism 5.1.00を2024年7月30日にリリースした。この新バージョンでは、外部アプリケーションとの連携機能や、AIを活用した動きの自動生成機能など、多数の新機能が追加されている。^[1]

モデルテンプレート機能が強化され、部位ごとにテンプレートの適用が可能になったことで、より細かい調整ができるようになった。また、3D回転した形状をすぐに生成できる機能も追加され、X方向とY方向の回転の動きを簡単に作成できるようになっている。これらの機能強化により、クリエイターの制作効率が大幅に向上することが期待される。

AIを活用した新機能として、人型モデルの全身のデフォーマ構成を自動で生成する機能や、小物や髪の毛などの揺れ物の動きを自動で生成する機能が追加された。これらのAI機能により、モデリングや動きの作成にかかる時間が大幅に短縮され、クリエイターはより創造的な作業に集中できるようになるだろう。

	モデルテンプレート機能	外部アプリケーション連携	3D表現の適用	AI機能
主な特徴	部位ごとの適用が可能	パラメータ値の設定・取得	3D回転形状の即時生成	自動デフォーマ生成
利点	細かい調整が可能	他アプリとの連携強化	回転動作の簡易作成	制作時間の大幅短縮
対象ユーザー	全ユーザー	開発者・上級ユーザー	3D表現を求めるユーザー	効率化を求めるユーザー
影響範囲	モデル制作全般	ワークフロー改善	表現の幅拡大	モデリング・動き作成

デフォーマについて

デフォーマとは、3DCGやアニメーションの分野で使用される用語で、モデルの形状を変形させるための骨格構造のことを指している。主な特徴として以下のような点が挙げられる。

モデルの動きを制御するための基本構造
複雑な動きや表情を効率的に作成可能
階層構造を持ち、親子関係で動きを制御

Live2D Cubismにおけるデフォーマは、2Dイラストに立体的な動きを与えるための重要な要素となっている。従来は手作業でデフォーマ構成を設定する必要があったが、Cubism 5.1で導入されたAI機能により、人型モデルの全身のデフォーマ構成を自動で生成できるようになった。これにより、モデリングの初期段階での作業効率が大幅に向上し、クリエイターはより創造的な作業に時間を割くことが可能になるだろう。

Live2D Cubism 5.1に関する考察

Live2D Cubism 5.1の新機能は、2Dアニメーション制作の効率化と品質向上に大きく貢献すると考えられる。しかし、AIによる自動生成機能の導入により、クリエイターの技術力や個性が薄れる可能性も懸念される。今後は、AIと人間の協調作業をいかにバランス良く行うかが重要な課題となるだろう。

将来的には、より高度なAI機能の実装が期待される。例えば、音声に合わせた口パクやリップシンクの自動生成、さらには表情や感情の自動認識と適用など、より複雑な動きや表現の自動化が実現されれば、制作プロセスがさらに効率化されるだろう。同時に、これらの機能を活用しつつ、クリエイターの独自性を保つための新たなワークフローの確立が求められる。

また、VRやARなどの技術との統合も今後の展開として期待したい。Live2Dで作成したキャラクターを3D空間に違和感なく配置し、リアルタイムで操作できるようになれば、ゲームやエンターテインメント分野での活用の幅が大きく広がるはずだ。Live2D Cubismの進化が、デジタルコンテンツ制作の未来をどのように形作っていくのか、今後の動向から目が離せない。

参考サイト

^ PR TIMES. 「Live2D Cubism 5.1 リリース！外部アプリ連携・3D表現の適用・テンプレート強化・AIによる動きの自動生成など新機能多数 | 株式会社Live2Dのプレスリリース」. https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000092.000024818.html, (参照 24-08-01).

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