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【CVE-2024-20526】Cisco ASAソフトウェアにDoS脆弱性、複数バージョンで対策が必要に

text: XEXEQ編集部
(記事は執筆時の情報に基づいており、現在では異なる場合があります)


記事の要約

  • Cisco ASAソフトウェアにDoSの脆弱性が発見
  • CVSSスコア5.3の警告レベルの脆弱性
  • 複数バージョンが影響を受け正式な対策を公開

Cisco ASAソフトウェアのDoS脆弱性

シスコシステムズは2024年10月23日、Cisco Adaptive Security Appliance(ASA)ソフトウェアに制限またはスロットリング無しのリソースの割り当てに関する脆弱性が存在することを発表した。CVSSv3による深刻度基本値は5.3(警告)であり、この脆弱性は【CVE-2024-20526】として識別されている。[1]

この脆弱性の影響を受けるバージョンは、Cisco ASAソフトウェア9.16.4.67、9.16.4.70、9.18.4.40、および9.20.3である。攻撃元区分はネットワークであり、攻撃条件の複雑さは低く設定されており、攻撃者は特権レベルや利用者の関与なしに攻撃を実行できる可能性がある。

影響を受けるシステムに対して攻撃が成功した場合、サービス運用妨害(DoS)状態に陥る可能性がある。CWEによる脆弱性タイプはリソースの枯渇(CWE-400)および制限またはスロットリング無しのリソースの割り当て(CWE-770)に分類されており、早急な対策が求められる。

Cisco ASAソフトウェアの脆弱性詳細

項目 詳細
影響を受けるバージョン 9.16.4.67, 9.16.4.70, 9.18.4.40, 9.20.3
CVSSスコア 5.3(警告)
脆弱性タイプ リソースの枯渇(CWE-400)、制限無しのリソース割り当て(CWE-770)
攻撃条件 ネットワーク経由、低い複雑さ、特権不要
想定される影響 サービス運用妨害(DoS)状態

DoS攻撃について

DoS攻撃とは、システムやネットワークのリソースを意図的に枯渇させ、本来のサービスの提供を妨害する攻撃手法のことを指す。主な特徴として、以下のような点が挙げられる。

  • 大量のリクエストによるサーバーの過負荷
  • ネットワーク帯域幅の消費による通信障害
  • システムリソースの枯渇による処理遅延

Cisco ASAソフトウェアの脆弱性では、リソースの制限やスロットリングが適切に実装されていないことが問題となっている。攻撃者はこの脆弱性を悪用することで、正規のユーザーがサービスを利用できなくなるような深刻な影響を及ぼす可能性がある。

Cisco ASAソフトウェアの脆弱性に関する考察

Cisco ASAソフトウェアの脆弱性は、ネットワークセキュリティ製品における基本的なリソース管理の重要性を再認識させる事例となった。特にファイアウォールやセキュリティアプライアンスのような重要なインフラストラクチャ製品において、リソース管理の不備はサービス全体の可用性に直接的な影響を及ぼす可能性がある。

今後の脆弱性対策としては、リソース使用量の監視強化とアラート機能の実装が期待される。システムのリソース使用状況をリアルタイムで把握し、異常な使用パターンを検知した場合に自動的に制限を適用する機能を実装することで、DoS攻撃のリスクを軽減できる可能性がある。

また、セキュリティ製品のアップデート管理においても改善の余地がある。複数のバージョンが同時に影響を受ける状況は、パッチ適用の遅延やバージョン管理の複雑さを示唆しており、より効率的なアップデート配信システムの構築が望まれる。

参考サイト

  1. ^ JVN. 「JVNDB-2024-011677 - JVN iPedia - 脆弱性対策情報データベース」. https://jvndb.jvn.jp/ja/contents/2024/JVNDB-2024-011677.html, (参照 24-11-02).

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