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【CVE-2024-8013】MongoDBに重要情報の平文送信の脆弱性、複数バージョンで深刻な問題が発覚

text: XEXEQ編集部
(記事は執筆時の情報に基づいており、現在では異なる場合があります)


記事の要約

  • MongoDB Incのmongoソフトウェアでセキュリティ脆弱性を確認
  • 重要情報が平文で送信される深刻な問題が発覚
  • 複数バージョンのmongo crypt v1.soとmongocryptdが影響を受ける

MongoDBの重要情報平文送信の脆弱性問題

MongoDB Inc.は2024年10月28日にmongo crypt v1.soおよびmongocryptdにおける重要な情報の平文送信に関する脆弱性【CVE-2024-8013】を公開した。この脆弱性は複数のバージョンに影響を及ぼし、特にmongo crypt v1.so 6.0.0から6.0.17未満、7.0.0から7.0.12未満、7.3.0から7.3.4未満のバージョンで確認されている。[1]

mongocryptdについても同様の脆弱性が確認されており、バージョン5.0.0から5.0.29未満、6.0.0から6.0.17未満、7.0.0から7.0.12未満、7.3.0から7.3.4未満が影響を受けることが判明した。NVDの評価によるとCVSS v3による深刻度基本値は3.3であり、攻撃元区分はローカルとされている。

この脆弱性の特徴として、攻撃条件の複雑さは低く、攻撃に必要な特権レベルも低いことが指摘されている。利用者の関与は不要であり、影響の想定範囲に変更はないものの、機密性への影響が低く、完全性と可用性への影響はないとされている。ベンダーからは既にアドバイザリとパッチ情報が公開されており、早急な対応が推奨される。

MongoDBセキュリティ脆弱性の影響範囲まとめ

製品名 影響を受けるバージョン
mongo crypt v1.so 6.0.0-6.0.17未満、7.0.0-7.0.12未満、7.3.0-7.3.4未満
mongocryptd 5.0.0-5.0.29未満、6.0.0-6.0.17未満、7.0.0-7.0.12未満、7.3.0-7.3.4未満
CVSS v3深刻度 3.3(注意)
攻撃条件 攻撃元区分:ローカル、複雑さ:低、必要特権:低
影響範囲 機密性:低、完全性:なし、可用性:なし

平文での情報送信について

平文での情報送信とは、データを暗号化せずにそのまま送信することを指しており、以下のような特徴がある。

  • データが第三者に傍受された場合、内容が容易に読み取られる
  • セキュリティ上の重大なリスクとなる可能性が高い
  • 機密情報や個人情報の漏洩につながる危険性がある

MongoDBの今回の脆弱性では、重要な情報が平文で送信される問題が確認されており、CVSSによる評価では深刻度は3.3と比較的低いものの、攻撃条件の複雑さが低く特権レベルも低いため、適切な対策が必要とされている。機密性への影響は低く評価されているが、情報漏洩のリスクを考慮すると、早急なアップデートが推奨される。

MongoDBセキュリティ脆弱性に関する考察

MongoDBのセキュリティ脆弱性における最大の課題は、複数のバージョンに渡って重要情報が平文で送信される可能性があるという点である。特に企業のデータベースシステムとして広く使用されているMongoDBにおいて、この種の脆弱性は情報漏洩のリスクを高める要因となり得るだろう。

今後の対策として、定期的なセキュリティ監査の実施やアップデート管理の徹底が重要になってくる。また、MongoDBを使用している組織は、暗号化通信の導入やアクセス制御の強化など、多層的なセキュリティ対策を検討する必要があるだろう。

将来的には、自動的な脆弱性検知システムの導入や、より強固な暗号化機能の実装が期待される。MongoDBコミュニティとしても、セキュリティ面での改善を継続的に行い、より安全なデータベース環境の提供を目指すべきだ。

参考サイト

  1. ^ JVN. 「JVNDB-2024-011699 - JVN iPedia - 脆弱性対策情報データベース」. https://jvndb.jvn.jp/ja/contents/2024/JVNDB-2024-011699.html, (参照 24-11-02).

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