地方創生社が琴平町で観光マーケティング実証事業を開始、大学生向けインターンシップも実施へ

text: XEXEQ編集部

記事の要約

地方創生社が観光庁の実証事業に採択
琴平町で観光マーケティング実証事業を開始
大学生向けインターンシッププログラムを実施

地方創生社の琴平町での観光マーケティング実証事業

株式会社地方創生社は、観光庁の『「第2のふるさとづくりプロジェクト」ターゲットニーズに着目した再来訪促進のためのモデル実証事業』の実証機関として採択された。この採択を受け、同社は2024年7月1日より香川県琴平町での新たな観光マーケティングの実証事業を開始している。^[1]

本事業の一環として、地方創生に関心を持つ大学生を対象としたインターンシッププログラムが8月10日から全4回にわたり実施される。このプログラムでは、参加学生が地元住民と交流しながら琴平町の魅力を発掘し、SNSやブログサイトを通じて情報発信を行う。

地方創生社は本事業を通じて、町と人とのつながりを深める環境整備に取り組み、関係人口の創出を目指している。さらに、実証事業で得られた知見を基に自走可能なモデルを構築し、地域経済の活性化に寄与することを目標としている。

	実証事業概要	インターンシッププログラム	期待される効果
主な内容	琴平町での観光マーケティング	大学生による地域交流と情報発信	関係人口の創出と地域経済活性化
実施期間	2024年7月1日～	8月10日から全4回	継続的な取り組み
対象	琴平町の観光客と地元事業者	地方創生に関心を持つ大学生	琴平町全体
目的	再来訪促進モデルの構築	地域の魅力発掘と情報発信	自走可能な地域活性化モデルの確立

関係人口について

関係人口とは、移住した「定住人口」でもなく、観光に来た「交流人口」でもない、地域と多様に関わる人々を指す概念である。主な特徴として以下のような点が挙げられる。

地域や地域の人々と継続的かつ多様な形で関わる
特定の地域に対して強い想いや関心を持つ
地域の課題解決や活性化に寄与する可能性がある

関係人口は、地域外の人材が地域づくりの担い手となる可能性を秘めており、人口減少や高齢化が進む地方にとって重要な存在となっている。この概念は、従来の二分法的な人口捉え方を超えて、地域と人々の関わり方の多様性を認識し、新たな地域づくりの可能性を広げるものだ。

琴平町での観光マーケティング実証事業に関する考察

今後の課題として、インターンシッププログラムの継続性と規模の拡大が挙げられる。現状では年4回の限定的な実施となっているが、より多くの学生が参加できるよう通年プログラム化や、オンラインを活用したハイブリッド型の導入を検討する必要があるだろう。また、参加学生の地域への理解度や愛着度を定量的に測定し、プログラムの効果を客観的に評価する仕組みの構築も求められる。

新機能としては、AR技術を活用した琴平町の観光スポット案内アプリの開発が期待される。このアプリを通じて、インターンシップ参加学生が発見した隠れた魅力スポットを可視化し、観光客と地域住民の双方が新たな視点で町を再発見できるようになるだろう。さらに、地域住民と観光客、そしてインターンシップ参加学生を繋ぐオンラインコミュニティプラットフォームの構築も、関係人口の維持・拡大に効果的だ。

今後、この実証事業が成功を収めれば、琴平町モデルとして他の地方自治体にも展開できる可能性がある。地方創生社には、得られたデータや知見を体系化し、汎用性の高い地域活性化ソリューションとして確立することが期待される。同時に、地域固有の文化や特性を尊重しつつ、いかに普遍的な要素を抽出できるかが鍵となるだろう。

参考サイト

^ PR TIMES. 「地方創生社　琴平町で観光マーケティングを通じた関係人口増加を目指す観光庁『第2のふるさとづくりプロジェクト』の実証機関に採択 | 株式会社パソナグループのプレスリリース」. https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000001783.000016751.html, (参照 24-08-02).

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