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公開：2024-08-02

バリューデザインがタイの手巻き寿司バーKANORIとCRMサービス連携、LINEミニアプリ活用でポイントシステム提供

text: XEXEQ編集部

記事の要約

• バリューデザインがタイの手巻き寿司バーと連携
• モバイルCRMサービスとポイントシステムを提供
• KANORIメンバーシップカードでポイント特典を実現

バリューデザインのタイ展開におけるCRMサービス提供

ペイクラウドホールディングス株式会社の子会社であるバリューデザインは、タイ初の手巻き寿司バー「KANORI」と連携し、モバイルCRMサービスとポイントシステムの提供を開始した。バリューデザインは、小売・飲食店など12万店舗以上に独自Payの発行が可能な「Value Card」を提供しており、タイでのサービス導入店舗数は2024年6月時点で730店舗以上に拡大している。^[1]

KANORIでは、リピーター促進とロイヤルカスタマーの育成を目的に、CRMサービスとポイントシステムを備えた「KANORIメンバーシップカード」の提供を2024年2月に開始した。1,000バーツの支払いごとに1ポイントを付与し、30ポイント貯めるとホワイトカードからブラックカードに昇格し、10％の割引を受けることができる仕組みを導入している。

バリューデザインのサービスは、「LINE」アプリ上に自社の運営に必要な機能を紐づけられるLINEミニアプリを活用している。デジタル会員証の登録情報をもとにした顧客属性の管理、分析から、顧客に応じた販促アプローチが可能なモバイルCRMサービスを提供することで、店舗の顧客層拡大やブランドリーチの拡大を支援している。

モバイルCRMサービスについて

モバイルCRMサービスとは、顧客関係管理（Customer Relationship Management）をモバイルデバイス上で実現するシステムのことを指しており、主な特徴として以下のような点が挙げられる。

• 顧客データのリアルタイム管理と分析が可能
• 場所を問わずに顧客対応や販促活動が実施可能
• アプリ連携によるシームレスな顧客体験の提供

モバイルCRMサービスは、従来のPC中心のCRMシステムと比較して、より柔軟で即時性の高い顧客管理を実現する。特にLINEなどのメッセージングアプリと連携することで、顧客とのコミュニケーションをよりパーソナライズし、効果的なマーケティング施策を展開することが可能となっている。

バリューデザインのタイ展開に関する考察

バリューデザインのタイ展開は、日本企業の東南アジア市場への進出戦略として注目に値する。LINEミニアプリを活用したモバイルCRMサービスの提供は、タイの消費者のデジタル利用習慣に適合しており、今後さらなる普及が期待できるだろう。一方で、タイ特有の消費者行動や法規制への対応が課題となる可能性があり、きめ細かな現地化戦略が求められる。

今後、バリューデザインには、タイの飲食業界特有のニーズに合わせたカスタマイズ機能の追加が期待される。例えば、タイの食文化に根ざした季節イベントと連動したポイント施策や、地域ごとの嗜好に合わせたレコメンデーション機能などが考えられる。また、他の東南アジア諸国への展開を視野に入れた場合、各国の決済システムや消費者保護法への対応も重要な課題となるだろう。

バリューデザインのタイ展開の成功は、日本のキャッシュレスサービス企業の海外展開モデルとなる可能性を秘めている。特に、LINEのような現地で広く普及しているプラットフォームとの連携戦略は、他の企業にとっても参考になるだろう。今後は、タイ国内での導入店舗数の拡大だけでなく、サービスの質的向上や顧客満足度の向上にも注目が集まる。

参考サイト

1. ^ PR TIMES. 「バリューデザイン、タイ初の手巻き寿司バー「KANORI」と連携し、モバイル CRM サービスとポイントシステムを提供 | ペイクラウドホールディングス株式会社のプレスリリース」. https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000315.000004318.html, (参照 24-08-02).

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