西武HDがexaBase IRアシスタントを試験導入、生成AIを活用しIR業務のDX推進へ

text: XEXEQ編集部

PR TIMES より

記事の要約

西武HDがexaBase IRアシスタントを試験導入
IR業務のDX推進と付加価値向上を目指す
生成AIを活用し、IRの業務プロセスを変革

西武ホールディングスによるexaBase IRアシスタントの導入

株式会社西武ホールディングス（西武HD）は、エクサウィザーズグループのExa Enterprise AIが提供する「exaBase IRアシスタント」の試験導入を2024年8月1日に開始した。この導入は、西武HDが全社的に推進するDX戦略の一環であり、IR業務における生産性向上と情報開示の質的向上を目指している。^[1]

exaBase IRアシスタントは、生成AIを活用してIR関連文書から質問と回答案を自動生成するツールだ。西武HDは、このツールを活用することで、IR担当者の面談議事録作成作業の効率化や、将来的には想定QAの対応、英語対応などIR業務プロセス全体の変革を図る方針を示している。

Exa Enterprise AIによると、exaBase IRアシスタントは2023年10月の製品版提供開始以降、JR東日本や村田製作所、豊田合成など多数の東証上場企業で導入が進んでいる。機関投資家対応や決算準備、株主総会での活用を中心に、IR部門だけでなく総務、法務、経営企画、経理など幅広い部署での利用が始まっている。

	西武HD	Exa Enterprise AI	exaBase IRアシスタント
主な目的	IR業務のDX推進	生成AIサービス提供	IR業務効率化
期待される効果	情報開示の質向上	企業の生産性向上	IR業務プロセス変革
対象範囲	IR関連部門	上場企業全般	IR・総務・法務など

生成AIについて

生成AIとは、人工知能技術の一種で、既存のデータから新しいコンテンツを生成する能力を持つAIシステムのことを指す。主な特徴として以下のような点が挙げられる。

大量のデータから学習し、人間らしい文章や画像を生成
自然言語処理や画像認識技術を活用し、多様なタスクに対応
ユーザーの入力に応じて、柔軟かつ創造的な出力を生成

生成AIは、テキスト、画像、音声、動画などさまざまな形式のデータを生成することができ、その応用範囲は急速に拡大している。企業のIR活動においても、生成AIを活用することで、情報開示の効率化や質の向上、投資家とのコミュニケーション強化などが期待されている。

生成AIを活用したIR業務の変革に関する考察

生成AIのIR業務への導入は、情報開示の迅速性と正確性を高める可能性を秘めている。しかし、AIが生成した内容の品質管理や、機密情報の取り扱いに関するリスク管理が新たな課題となる可能性がある。特に、投資判断に影響を与える重要な情報については、AI生成コンテンツの人間によるチェック体制の構築が不可欠だろう。

今後、生成AIには自然な対話能力の向上や、市場動向を踏まえたより高度な分析機能の追加が期待される。例えば、投資家の質問意図を深く理解し、関連する財務データや事業戦略を組み合わせた包括的な回答の生成が可能になれば、IR活動の質が飛躍的に向上するだろう。また、多言語対応の強化により、グローバルな投資家とのコミュニケーションがさらに円滑になることも期待できる。

生成AIの導入によって、IR担当者の業務内容も変化していくことが予想される。ルーティンワークから解放された担当者は、より戦略的な投資家対応や、経営陣と資本市場をつなぐ橋渡し役としての機能を強化できるようになるだろう。この変革を成功させるためには、AIリテラシーの向上とともに、財務・IR・コミュニケーションスキルを併せ持つ人材の育成が重要な課題となる。

参考サイト

^ PR TIMES. 「西武ホールディングスが「exaBase IRアシスタント」を通じて業務特化型の生成AIを活用し、生産性の向上を図る | 株式会社エクサウィザーズのプレスリリース」. https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000273.000030192.html, (参照 24-08-02).

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