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大阪ガスと鴻池運輸がインドで都市ガス事業を協業開始、日本の国土面積90%相当のエリアで天然ガスインフラを整備

text: XEXEQ編集部
(記事は執筆時の情報に基づいており、現在では異なる場合があります)

大阪ガスと鴻池運輸がインドで都市ガス事業を協業開始、日本の国土面積90%相当のエリアで天然ガスインフラを整備

PR TIMES より


記事の要約

  • 大阪ガスと鴻池運輸がインドで都市ガス事業を協業開始
  • インド国土の約1割で天然ガス供給インフラを整備
  • CNGステーション450箇所以上を建設し大気汚染対策に貢献

大阪ガスと鴻池運輸による都市ガス事業の展開

大阪ガスは2024年11月11日、鴻池運輸とともにインドにおける都市ガス事業のさらなる発展を目指し協業を開始した。インドではAG&P事業エリアとThink Gas事業エリアの2つの地域で天然ガスの普及を推進しており、これらの事業エリアはインド国土の約1割に相当する約32万km²をカバーしているのだ。[1]

インドの都市ガス事業では約10万世帯の一般家庭に天然ガスを供給しており、ガスの輸送に必要なパイプラインは約9,900kmに延伸されている。日系企業が出資する都市ガス事業の中では最大規模を誇り、将来的に大阪ガスの国内ガス販売量の半分を超える規模に拡大することを目指している。

450箇所以上のCNGステーションを建設し、従来のガソリンやディーゼルと比較してCO2排出量を約25%削減できる効果が期待されている。CNGを利用することで燃料コストを30-40%程度削減できる経済的なメリットもあり、環境負荷の低減と経済効率の向上を両立させた持続可能な社会の実現に貢献している。

インドの都市ガス事業における事業展開まとめ

項目 詳細
事業エリア AG&P事業エリア(南部郊外)、Think Gas事業エリア(北中部都市部)
供給規模 約10万世帯、パイプライン約9,900km
CNGステーション数 450箇所以上
環境効果 CO2排出量25%削減、燃料コスト30-40%削減
今後の目標 大阪ガスの国内ガス販売量の半分超えを目指す
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CNGステーションについて

CNGステーションとは、CNG(Compressed Natural Gas:圧縮天然ガス)車へ圧縮した天然ガスを充填するための施設のことを指す。主な特徴として、以下のような点が挙げられる。

  • 従来の化石燃料と比べCO2排出量を大幅に削減
  • 燃料コストの削減による経済的メリット
  • 大気汚染物質の排出が少なく環境負荷を低減

インドの都市ガス事業では、CNGステーションの建設を積極的に進めることで、深刻化する大気汚染問題の改善に取り組んでいる。特に北部地域では世界ワーストレベルの大気汚染指数が記録されており、安価な石炭から天然ガスへの燃料転換を推進することで、環境負荷の低減と経済性の両立を図ることが期待されている。

インドの都市ガス事業に関する考察

インドにおける大阪ガスと鴻池運輸の都市ガス事業協業は、深刻な大気汚染問題に対する具体的な解決策として評価できる。特に天然ガスインフラの整備によって環境負荷の低減と経済効率の向上を両立させる点は、持続可能な社会の実現に向けた重要なステップとなるだろう。

一方で急速な事業拡大に伴い、保安管理体制の整備や技術者の育成が課題となる可能性がある。インフラ整備の規模が大きいため、安全性の確保と効率的な運営の両立が求められており、日本のノウハウを活かした体制構築が重要になってくるだろう。

今後は再生可能エネルギーとの連携や、デジタル技術を活用したインフラ管理の効率化なども期待される。特にスマートメーターの導入やIoT技術の活用により、より効率的なガス供給システムの構築が可能になるはずだ。

参考サイト

  1. ^ PR TIMES. 「【脱炭素】世界的課題“インドの大気汚染”に挑む 大阪ガス×鴻池運輸 インドの都市ガス事業で協業! | Daigasグループのプレスリリース」. https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000069.000139670.html, (参照 24-11-12).

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