公開:

【CVE-2024-10761】Umbraco CMS 12.3.6にクロスサイトスクリプティングの脆弱性、リモートからの攻撃が可能に

text: XEXEQ編集部
(記事は執筆時の情報に基づいており、現在では異なる場合があります)


記事の要約

  • Umbraco CMS 12.3.6にクロスサイトスクリプティングの脆弱性
  • プレビューフレーム機能で文化設定の操作により発生
  • リモートからの攻撃が可能で公開済みの脆弱性

Umbraco CMS 12.3.6のダッシュボードの脆弱性

セキュリティ研究機関のVulDBは2024年11月4日、Umbraco CMS 12.3.6のダッシュボードに存在するクロスサイトスクリプティングの脆弱性を公開した。脆弱性は/Umbraco/preview/frameのidパラメータに関連するもので、culture引数の操作によってクロスサイトスクリプティング攻撃が可能になることが判明している。[1]

この脆弱性は【CVE-2024-10761】として識別されており、CVSSスコアはバージョン4.0で5.3(中程度)と評価されている。攻撃の実行には低レベルの権限が必要とされるものの、リモートからの攻撃が可能であり、既に脆弱性の詳細が公開されているため早急な対応が求められる。

VulDBの分析によると、この脆弱性は特にインテグリティへの影響が懸念される。SSVCの評価では技術的な影響は部分的とされているが、自動化された攻撃には適していないとの判断がなされており、攻撃者は個別に攻撃を実行する必要があるとされている。

Umbraco CMS 12.3.6の脆弱性詳細

項目 詳細
CVE番号 CVE-2024-10761
影響を受けるバージョン Umbraco CMS 12.3.6
脆弱性の種類 クロスサイトスクリプティング
CVSSスコア(v4.0) 5.3(中程度)
影響範囲 インテグリティへの部分的な影響
攻撃条件 リモートからの攻撃が可能、低レベルの権限が必要

クロスサイトスクリプティングについて

クロスサイトスクリプティングとは、Webアプリケーションの脆弱性の一つで、攻撃者が悪意のあるスクリプトを注入し実行させる攻撃手法のことを指す。主な特徴として、以下のような点が挙げられる。

  • ユーザーの入力値が適切にサニタイズされずに出力される
  • 攻撃成功時にユーザーのセッション情報が漏洩する可能性
  • Webブラウザ上で意図しないスクリプトが実行される

Umbraco CMS 12.3.6で発見された脆弱性では、プレビューフレーム機能のculture引数を操作することでクロスサイトスクリプティング攻撃が可能となっている。この攻撃はリモートから実行可能であり、既に詳細が公開されているため、管理者は早急なバージョンアップなどの対策を講じる必要がある。

Umbraco CMS 12.3.6の脆弱性に関する考察

Umbraco CMS 12.3.6における脆弱性の発見は、コンテンツ管理システムのセキュリティ設計における重要な課題を浮き彫りにしている。特にプレビュー機能のような一見無害に見える機能でさえも、適切な入力検証とサニタイズが行われていない場合、深刻な脆弱性につながる可能性があることが明確になったのだ。

今後の課題として、CMSの機能拡張に伴うセキュリティリスクの増大が懸念される。プレビュー機能やカスタマイズ機能の追加により、攻撃者にとっての侵入経路が増える可能性があるため、開発段階での徹底的なセキュリティテストと、定期的な脆弱性診断の実施が不可欠となるだろう。

Umbraco CMSの開発チームには、セキュリティ対策の強化とともに、脆弱性情報の迅速な共有体制の確立が求められる。特にクロスサイトスクリプティング対策として、入力値の厳密な検証やエスケープ処理の徹底、セキュリティヘッダの適切な設定など、多層的な防御策の実装が期待される。

参考サイト

  1. ^ CVE. 「CVE Record | CVE」. https://www.cve.org/CVERecord?id=CVE-2024-10761, (参照 24-11-13).

※上記コンテンツはAIで確認しておりますが、間違い等ある場合はコメントよりご連絡いただけますと幸いです。

「セキュリティ」に関するコラム一覧「セキュリティ」に関するニュース一覧
ブログに戻る

コメントを残す

コメントは公開前に承認される必要があることにご注意ください。