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【CVE-2024-51557】Wave 2.0にOTPレート制限の欠如による脆弱性、認証済み攻撃者によるOTPボミングのリスクが深刻化

text: XEXEQ編集部
(記事は執筆時の情報に基づいており、現在では異なる場合があります)


記事の要約

  • Wave 2.0にOTP要求のレート制限の欠如による脆弱性
  • 認証済みの攻撃者によるOTPボミング攻撃のリスク
  • CVSSスコア7.1の高リスク脆弱性として評価

Wave 2.0のOTPレート制限欠如による脆弱性

Brokerage Technology Solutionsは、Wave 2.0において重大な脆弱性【CVE-2024-51557】が発見されたことを2024年11月4日に公開した。この脆弱性はAPIエンドポイントにOTP要求のレート制限が実装されていないことに起因しており、認証された攻撃者による多数のOTP要求送信を可能にしている。[1]

Wave 2.0のバージョン1.1.7未満で確認されているこの脆弱性は、CVSSスコア7.1の高リスクと評価されており、攻撃者による標的システムへのOTPボミングやフラッディング攻撃を引き起こす可能性がある。CWE-799に分類されるこの脆弱性は、インタラクション頻度の不適切な制御に関連している。

脆弱性の深刻度評価によると、攻撃元区分はネットワーク経由であり、攻撃条件の複雑さは低いとされている。また、攻撃には認証された特権が必要だが、ユーザーインタラクションは不要とされており、可用性への高い影響が懸念されている。

Wave 2.0の脆弱性詳細

項目 詳細
CVE番号 CVE-2024-51557
影響を受けるバージョン Wave 2.0 バージョン1.1.7未満
脆弱性の種類 OTPレート制限の欠如
CVSSスコア 7.1(高)
公開日 2024年11月4日
報告者 Mohit Gadiya
脆弱性の詳細はこちら

OTPボミングとは

OTPボミングとは、ワンタイムパスワード(OTP)の生成・送信機能を悪用して標的に大量のOTPを送信する攻撃手法のことを指す。主な特徴として、以下のような点が挙げられる。

  • 認証システムのOTP生成機能を標的にした攻撃
  • 大量のOTP送信によるシステムリソースの消費
  • ユーザーの利便性と安全性に影響を及ぼす攻撃手法

Wave 2.0の脆弱性では、APIエンドポイントにOTP要求のレート制限が実装されていないことが問題となっている。認証された攻撃者がこの脆弱性を悪用することで、標的システムに対して大量のOTP要求を送信し、システムの可用性に深刻な影響を与える可能性が指摘されている。

Wave 2.0のOTPレート制限欠如に関する考察

Wave 2.0のOTPレート制限欠如は、認証システムの根幹に関わる重大な設計上の問題を浮き彫りにしている。APIエンドポイントのセキュリティ設計において、レート制限は基本的な防御機能の一つであり、その欠如は開発プロセスでのセキュリティレビューが不十分だった可能性を示唆している。

この脆弱性への対策としては、APIエンドポイントへのレート制限の実装に加え、OTP生成・送信のログ監視強化が重要となるだろう。また、異常なOTP要求パターンを検知して自動的にブロックする機能の実装や、リスクベースの認証システムの導入も検討に値する。

Wave 2.0の今後の開発においては、セキュリティバイデザインの原則に基づいた設計プロセスの見直しが必要不可欠だ。特にAPIセキュリティに関するベストプラクティスの採用や、定期的なセキュリティ監査の実施によって、類似の脆弱性の発生を未然に防ぐ取り組みが期待される。

参考サイト

  1. ^ CVE. 「CVE Record | CVE」. https://www.cve.org/CVERecord?id=CVE-2024-51557, (参照 24-11-13).

※上記コンテンツはAIで確認しておりますが、間違い等ある場合はコメントよりご連絡いただけますと幸いです。

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