【CVE-2024-45085】IBM WebSphere Application Server 8.5にDoS脆弱性、特定設定下でサービス停止の可能性
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記事の要約
- IBM WebSphere Application Server 8.5にDoS脆弱性
- 特定の設定下で不正リクエストによりサービス停止の恐れ
- CVSSスコア5.9のミディアムリスク評価
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IBM WebSphere Application Server 8.5のDoS脆弱性
IBMは2024年10月15日、WebSphere Application Server 8.5において特定の設定下でサービス拒否攻撃が可能となる脆弱性を公開した。この脆弱性は【CVE-2024-45085】として識別されており、不適切な例外条件の確認(CWE-754)に分類されている。[1]
脆弱性はリモートからの攻撃が可能であり、攻撃者は特別に細工されたリクエストを送信することでサービスの停止を引き起こすことが可能となる。CVSSスコアは5.9(ミディアム)と評価され、機密性と完全性への影響はないものの可用性への影響が高いと判断された。
SSVCによる評価では、現時点で既知の攻撃は確認されておらず、自動化された攻撃の可能性も低いとされている。しかし、技術的な影響は部分的に存在するため、システム管理者は適切なパッチ適用などの対策を検討する必要がある。
IBM WebSphere Application Server 8.5の脆弱性詳細
項目 | 詳細 |
---|---|
脆弱性ID | CVE-2024-45085 |
影響を受けるバージョン | WebSphere Application Server 8.5 |
脆弱性の種類 | サービス拒否(DoS) |
CVSSスコア | 5.9(ミディアム) |
攻撃条件 | リモートからの特殊なリクエスト |
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サービス拒否攻撃について
サービス拒否攻撃とは、システムやネットワークのリソースを意図的に枯渇させ、本来のサービスを利用できない状態にする攻撃手法のことを指す。主な特徴として以下のような点が挙げられる。
- システムやサービスの可用性を低下させる攻撃手法
- 正規ユーザーのサービス利用を妨害する目的で実行
- システムの脆弱性や設定の不備を悪用
WebSphere Application Server 8.5の脆弱性では、特定の設定下で不適切な例外処理により予期せぬエラーが発生し、サービスの停止につながる可能性がある。CVSSスコア5.9は攻撃の複雑さが高く特権は不要だが、可用性への影響が高いことを示している。
IBM WebSphere Application Serverの脆弱性に関する考察
WebSphere Application Server 8.5の脆弱性は、現時点で既知の攻撃は確認されていないものの、エンタープライズシステムへの影響が懸念される重要な問題となっている。特に金融機関や重要インフラなど、高可用性が求められる環境では、サービス停止によるビジネスへの影響が甚大となる可能性がある。
この脆弱性への対策として、最新のセキュリティパッチの適用やシステム監視の強化が必要不可欠となるだろう。また、異常なリクエストを検知・遮断するWAFの導入や、負荷分散による冗長化構成の検討も有効な対策となり得る。
長期的には、アプリケーションサーバーの定期的な脆弱性診断や、セキュリティテストの実施が重要となる。開発段階からセキュリティバイデザインの考え方を取り入れ、例外処理の適切な実装や、異常系のテストケース強化も検討すべきだろう。
参考サイト
- ^ CVE. 「CVE Record | CVE」. https://www.cve.org/CVERecord?id=CVE-2024-45085, (参照 24-11-13).
- IBM. https://www.ibm.com/jp-ja
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