MCDRのNRT12データセンターがPFNのAI計算基盤に採用、直接液冷方式で高性能計算を実現へ
PR TIMES より
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記事の要約
- MCDRのNRT12データセンターがPFNのAI計算基盤に採用
- 直接液冷方式と拡張性を備えた環境で高性能計算を実現
- 2026年1月より本格運用開始予定
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MCDRのNRT12データセンターが最新AI計算基盤として採用
MCデジタル・リアルティは、PFNが構築する新たなAI計算基盤施設としてNRT12データセンターを2024年11月12日に採用したことを発表した。NRT12データセンターは世界基準の堅牢かつ柔軟な設計と多くの電力を要する高性能サーバーに対応する柔軟なラック電源容量を備えており、国内ではまだ採用実績の少ない直接液冷方式を安全に導入できる技術力を持っている。[1]
PFNはAI開発に要する高速かつ莫大な計算能力を賄うため、演算性能と電力効率の高いAIプロセッサーMN-Coreシリーズを神戸大学と共同開発しており、MN-Coreシリーズを用いたスーパーコンピュータを様々なサービスの計算基盤として活用することを目指している。2024年10月からはシリーズ第2世代のMN-Core 2を計算資源とするAI向けクラウドサービスPFCPの提供を開始したのだ。
MCDRのデータセンターを利用することで、デジタル・リアルティのオープンでグローバルなデータセンタープラットフォームPlatformDIGITAL®の強みを活かし、堅牢かつ柔軟な次世代AIインフラの構築に適した未来志向のデータセンターおよび関連ソリューションからなるエコシステムにアクセスが可能になった。2026年1月からの本格運用開始に向けて、PFNは現在NRT12に環境構築を進めている。
NRT12データセンターの主な特徴
項目 | 詳細 |
---|---|
設計特性 | 世界基準の堅牢性と柔軟性を実現 |
冷却方式 | 直接液冷方式を採用 |
電源設備 | 高性能サーバー対応の柔軟なラック電源容量 |
運用開始予定 | 2026年1月 |
主な用途 | PFNのAI計算基盤施設 |
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直接液冷方式について
直接液冷方式とは、データセンターの冷却技術の一つで、サーバー内部の発熱部品に直接冷却液を接触させて熱を除去する方式のことを指す。主な特徴として、以下のような点が挙げられる。
- 従来の空冷式と比較して高い冷却効率を実現
- 高密度実装された発熱量の大きいサーバーに適している
- データセンター全体の省エネルギー化に貢献
MCDRのNRT12データセンターで採用されている直接液冷方式は、PFNのMN-Coreシリーズなどの高性能AIプロセッサーから発生する熱を効率的に処理することが可能だ。国内のデータセンターではまだ採用実績が少ない技術であり、MCDRの高度な技術力と運用ノウハウが評価されている。
NRT12データセンターに関する考察
MCDRのNRT12データセンターがPFNのAI計算基盤として採用されたことは、日本国内におけるAIインフラ整備の重要な一歩となる。直接液冷方式の採用により高性能AIプロセッサーの冷却効率が向上し、より多くの演算処理が可能になることで、PFNのAIサービスの性能向上や新サービスの開発が加速すると考えられる。
今後は電力供給の安定性や環境負荷の低減が課題となる可能性があるが、MCDRの豊富な運用経験とPlatformDIGITAL®のエコシステムを活用することで、これらの課題に対応することが可能だ。特に再生可能エネルギーの活用や電力効率の最適化など、持続可能なデータセンター運営に向けた取り組みが重要になるだろう。
PFNのAI開発基盤としての役割を果たすためには、セキュリティ対策の強化や運用管理の効率化も必要不可欠である。MCDRには世界基準の堅牢性を活かしつつ、柔軟な拡張性を維持することで、急速に進化するAI技術に対応できるインフラ環境の提供を期待したい。
参考サイト
- ^ PR TIMES. 「MCデジタル・リアルティのNRT12データセンターが、Preferred Networks のAI計算基盤に採用 | MCデジタル・リアルティ株式会社のプレスリリース」. https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000018.000086074.html, (参照 24-11-14).
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