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【CVE-2024-51609】WordPress Emoji Shortcode 1.0.0にXSS脆弱性、永続的な攻撃のリスクに警戒

text: XEXEQ編集部
(記事は執筆時の情報に基づいており、現在では異なる場合があります)


記事の要約

  • WordPress Emoji Shortcodeプラグインにクロスサイトスクリプティングの脆弱性
  • バージョン1.0.0以下に影響するストアド型XSS
  • CVSSスコア6.5の中程度の深刻度と評価

WordPress Emoji Shortcode 1.0.0のXSS脆弱性問題

Patchstack OÜは2024年11月9日、Elsner Technologies社が開発したWordPress用プラグイン「Emoji Shortcode」にクロスサイトスクリプティングの脆弱性が存在することを公開した。この脆弱性はバージョン1.0.0以下のプラグインに影響を与え、ウェブページ生成時の入力の不適切な無害化処理に起因している【CVE-2024-51609】。[1]

CVSSv3.1による評価では、攻撃元区分はネットワークからのアクセスが可能で攻撃条件の複雑さは低いとされている。また、特権レベルは必要だがユーザーの関与が求められ、スコープの変更を伴う脆弱性として評価された。影響度は機密性、完全性、可用性のいずれも低レベルと判断されている。

この脆弱性は特にストアド型XSSとして分類され、攻撃者が悪意のあるスクリプトをプラグインの機能を通じてWordPressサイトに永続的に埋め込むことが可能となっている。この問題に対してPatchstack Allianceに所属するSOPROBROによって発見され、適切な報告が行われた。

WordPress Emoji Shortcodeの脆弱性詳細

項目 詳細
CVE番号 CVE-2024-51609
影響を受けるバージョン 1.0.0以下
脆弱性の種類 クロスサイトスクリプティング(XSS)
CVSSスコア 6.5(中程度)
発見者 SOPROBRO(Patchstack Alliance)
脆弱性の詳細はこちら

クロスサイトスクリプティングについて

クロスサイトスクリプティングとは、Webアプリケーションの脆弱性の一つで、攻撃者が悪意のあるスクリプトをWebページに埋め込むことができる問題のことを指す。主な特徴として、以下のような点が挙げられる。

  • ユーザーの入力値が適切にサニタイズされずにHTML出力される
  • 永続的な攻撃が可能なストアド型と一時的な反射型がある
  • セッション情報の窃取やなりすまし攻撃に悪用される可能性がある

WordPress Emoji Shortcodeの脆弱性では、プラグインの機能を通じて悪意のあるスクリプトを永続的に保存できるストアド型XSSが問題となっている。CVSSスコア6.5という評価は、攻撃の実行に特権が必要でユーザーの関与が必要となる点を考慮しているが、スコープの変更を伴う影響範囲の広さも評価に反映されている。

WordPress Emoji Shortcodeの脆弱性に関する考察

WordPress Emoji Shortcodeの脆弱性は特権が必要とはいえ攻撃条件が比較的容易であり、早急な対策が望まれる状況である。特にストアド型XSSは永続的な攻撃が可能となるため、悪用された場合の影響は広範囲に及ぶ可能性があるだろう。

この脆弱性への対応としては、入力値のサニタイズ処理の強化やエスケープ処理の徹底が必要不可欠となっている。また、WordPressプラグインのセキュリティ審査プロセスの見直しや、開発者向けのセキュリティガイドラインの充実も検討すべき課題だろう。

今後は同様の脆弱性を防ぐため、プラグイン開発時のセキュリティテストの強化が求められる。特にユーザー入力を扱うプラグインでは、XSS対策を含む包括的なセキュリティ対策の実装が不可欠となるだろう。

参考サイト

  1. ^ CVE. 「CVE Record | CVE」. https://www.cve.org/CVERecord?id=CVE-2024-51609, (参照 24-11-16).

※上記コンテンツはAIで確認しておりますが、間違い等ある場合はコメントよりご連絡いただけますと幸いです。

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