FRONTEOとUBEが独自AI技術を活用したドラッグリポジショニングプロジェクトを開始、医薬品開発の効率化を実現へ

text: XEXEQ編集部
（記事は執筆時の情報に基づいており、現在では異なる場合があります）

PR TIMES より

記事の要約

FRONTEOは2024年11月14日、UBE株式会社とドラッグリポジショニングに関する共創プロジェクトを開始することを発表した。Drug Discovery AI Factoryと呼ばれるAI創薬支援サービスを活用し、UBEが保有するアセットの適応症同定と早期導出を目指している。^[1]

FRONTEOが開発した特化型AI「KIBIT」の自然言語処理技術は、既知の文献情報から記載のない未知の関連性を発見する独自の機能を持っている。この技術により、疾患関連性の高い未報告の標的分子を抽出し、その根拠となる疾患メカニズムなどの仮説を提示することが可能になった。

本プロジェクトでは、ドライ研究とウェット研究の担当企業間で密接な連携を図り、両社の知識や技術を組み合わせた相乗効果を追求している。この取り組みは複数の製薬会社との協議においても、医薬品開発の成功確率向上に大きく寄与することが期待されている。

項目	詳細
開始日	2024年11月14日
主要技術	Drug Discovery AI Factory、KIBIT
目的	既存医薬品の新規適応症発見
期待効果	医薬品開発の効率化と成功確率向上
収益化	解析業務とマイルストンフィー

ドラッグリポジショニングとは、既存・開発中の医薬品や創薬モダリティを活用し、当初想定していた疾患とは異なる疾患への転用を目指す手法のことである。以下のような特徴が挙げられる。

FRONTEOのAI技術を活用したドラッグリポジショニングでは、膨大な文献情報から未知の関連性を科学的・体系的に発見することが可能となっている。従来の研究者の発想力や偶然に依存した手法と比較して、より効率的かつ確実な医薬品開発の実現が期待されている。

FRONTEOとUBEの共創プロジェクトは、AI技術と創薬研究の融合による革新的なアプローチとして注目に値する。特にKIBITによる自然言語処理技術は、これまで見落とされてきた医薬品の新たな可能性を系統的に発見できる点で画期的だろう。

今後の課題として、AI分析結果の臨床的な妥当性の検証や、ウェット研究への円滑な移行プロセスの確立が挙げられる。両社の密接な連携により、これらの課題を克服し、より効率的な創薬プロセスの確立が望まれている。

医薬品開発におけるAI活用は今後さらに加速すると予想される。FRONTEOのような革新的な技術と製薬会社の専門知識を組み合わせることで、新たな治療法の開発や医療コストの削減など、社会的な価値の創出も期待できるだろう。

^ PR TIMES. 「FRONTEOとＵＢＥ、Drug Discovery AI Factoryを活用したドラッグリポジショニングに関する共創プロジェクトを開始 | 株式会社FRONTEOのプレスリリース」. https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000599.000006776.html, (参照 24-11-16).

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