Authense法律事務所が遺言書年報2024を発表、相続時の遺言書所持率は10%にとどまり家族間トラブルの懸念も

text: XEXEQ編集部
（記事は執筆時の情報に基づいており、現在では異なる場合があります）

PR TIMES より

記事の要約

遺言書年報2024が11月15日にリリース
相続時の遺言書の存在は10人中1人のみ
遺言書作成予定者は全体の8.9%と低調

遺言書に関する国民の意識調査結果を発表

Authense法律事務所は2024年11月15日の「いい遺言の日」に合わせて遺言書の現状把握を目的とした調査結果を「遺言書年報2024」として公開した。調査ではシニア世代の68.5%が遺言書に前向きな印象を持っているにもかかわらず実際の作成予定者は8.9%にとどまり大きな乖離が生じている。^[1]

遺言書を作成しない主な理由として「自分の遺産が少ないから」「まだ元気だから」「まだ自分事ではないから」という3つの要因が浮き彫りとなった。遺言書作成のきっかけとして最も多く挙げられたのは「病気になったとき」「節目の年齢に達したとき」という回答だ。

若年層の意識調査では20代の25.6%が遺言書の作成予定があると回答し50代とほぼ同じ割合を示している。遺言書に前向きな理由として「家族のトラブル防止」「相続手続きの負担軽減」「遺産の確実な分配」が挙げられた一方で後ろ向きな理由には「作成方法の難しさ」「争いの火種になる懸念」「手続きの煩雑さ」が挙げられている。

遺言書に関する意識調査まとめ

	シニア世代	若年層	相続経験者
主な特徴	前向きだが作成意欲は低い	若年層でも関心あり	遺言書の価値を実感
作成意向	8.9%	25.6%	90.9%が有用性を評価
特徴的な意見	まだ元気、資産が少ない	家族トラブル防止	相続円滑化に貢献

遺言書年報2024の詳細はこちら

生命保険との関係性について

生命保険と遺言書は、いずれも死後の財産管理や家族への配慮を目的とした重要な制度である。主な特徴として以下のような点が挙げられる。

死亡保険加入者の遺言書作成予定は11.5%
がん保険加入者は7.9%が作成予定
医療保険加入者は6.6%が作成予定

生命保険は死後の資産形成や家族への経済的支援を目的として広く普及している一方で遺言書の作成意向は依然として低い水準にとどまっている。死亡保険に加入している人でも10人に1人程度しか遺言書の作成を検討していない状況から生命保険と遺言書の関連性に対する認識の低さが浮き彫りとなっている。

参考サイト

^ PR TIMES. 「【遺言書年報2024をリリース】相続時に「親の遺言書があった」と回答したのは10人中たった1人！いい遺言の日（11月15日）に、遺言書に対する意識調査結果をまとめた「遺言書年報2024」を公開 | Authense法律事務所のプレスリリース」. https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000195.000016206.html, (参照 24-11-16).

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