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公開：2024-11-20

パワーエックスとニシム電子工業が丸紅の三峰川伊那蓄電所に系統用蓄電システムを納入、再生可能エネルギーの効率的活用に期待

text: XEXEQ編集部
（記事は執筆時の情報に基づいており、現在では異なる場合があります）

記事の要約

• パワーエックスが丸紅へ系統用蓄電システムを納入
• 三峰川伊那蓄電所でMega Powerの運転を開始
• 蓄電容量8.1MWhで約750世帯分の電力に相当

三峰川伊那蓄電所での系統用蓄電システムの運用開始

パワーエックスとニシム電子工業は丸紅株式会社の三峰川伊那蓄電所へ高圧パッケージを採用した系統用蓄電所高圧パッケージを2024年10月に納入した。パッケージはパワーエックス製造のMega Powerとニシム電子工業提供のTAMERBAクラウドで構成され、国産メーカーのPCSと高圧受電設備を採用することで高い信頼性と安定性を実現している。^[1]

三峰川伊那蓄電所は丸紅グループにとって国内初となる蓄電所であり、パワーエックスにとってもMega Powerを用いた高圧蓄電システムの運転開始となる記念すべきプロジェクトだ。蓄電容量は8.1MWhを誇り、一般家庭約750世帯分の1日の電力使用量に相当する規模となっている。

パワーエックスとニシムは本高圧パッケージを系統用だけでなく再生可能エネルギー併設蓄電所や再生可能エネルギーの効率的な活用など幅広い用途に展開していく方針を打ち出している。この展開により電力系統の安定化や再生可能エネルギーの普及促進に貢献することが期待されるだろう。

三峰川伊那蓄電所の設備概要

丸紅の公式サイトはこちら

高圧パッケージについて

高圧パッケージとは大規模な電力貯蔵システムを実現するための統合ソリューションのことを指す。主な特徴として以下のような点が挙げられる。

• 大容量蓄電システムと電力管理システムの統合
• 高圧受電設備による効率的な電力制御
• 系統連系による安定した電力供給と制御

パワーエックスとニシム電子工業の高圧パッケージは、Mega Powerという大型定置用蓄電池とTAMERBAクラウドによるエネルギーマネジメントシステムを組み合わせた製品だ。国産メーカーのPCSおよび高圧受電設備を採用することで、高い信頼性と安定性を実現している。

系統用蓄電システムに関する考察

系統用蓄電システムの導入は再生可能エネルギーの普及に伴う電力系統の不安定化という課題に対する有効な解決策となり得る。特に三峰川伊那蓄電所のような大規模な蓄電設備は電力需給調整の柔軟性を高め、再生可能エネルギーの導入拡大に貢献することが期待できるだろう。

一方で今後の課題として、蓄電システムの導入コストの低減や運用効率の最適化が挙げられる。これらの課題に対しては、AI技術を活用した充放電制御の高度化や、複数の蓄電所を統合的に管理するVPP（仮想発電所）の構築などが解決策として考えられるだろう。

将来的には各地域の特性に応じた分散型エネルギーシステムの構築が進むことが予想される。蓄電システムはそのような地域分散型のエネルギーネットワークにおいて中核的な役割を果たすことになるだろう。

参考サイト

1. ^ PR TIMES. 「丸紅株式会社の「三峰川伊那蓄電所」に系統用蓄電システムを納入 | 株式会社パワーエックスのプレスリリース」. https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000122.000109041.html, (参照 24-11-20).

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