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公開：2024-11-20

関電工がマイボトル利用促進プログラムを本社導入、RFIDタグとアプリで環境負荷低減を推進

text: XEXEQ編集部
（記事は執筆時の情報に基づいており、現在では異なる場合があります）

記事の要約

• 関電工がマイボトル利用促進プログラムを本社導入
• プラスチックごみとCO2排出量の削減を推進
• RFIDタグ搭載のマイボトル洗浄機で利用状況を可視化

マイボトル利用促進プログラムの本社導入で関電工が環境負荷低減を推進

サトーホールディングスと象印マホービン、総合地球環境学研究所は2024年4月よりマイボトル利用促進プロジェクトを実施している。このたび関電工が本社にマイボトル利用促進プログラムを導入し、プラスチックごみ削減とCO2排出量削減を推進することになった。^[1]

関電工の本社では約1,000人が勤務しており、年間約36万本のペットボトル飲料が自動販売機で購入されている状況だ。使用済みペットボトルは自動販売機設置会社による再生処理が行われているが、一部は廃棄となっており、循環型社会の実現に向けた取り組みの一環として本プログラムの導入を決定したのである。

マイボトル利用促進プロジェクトでは、RFIDタグを搭載したマイボトルと洗浄機を組み合わせることで利用状況を可視化し、ペットボトル削減数やCO2削減量を専用アプリで確認できる仕組みを構築している。実証実験開始から3か月で5,000個を超えるプラスチックカップ削減を実現し、環境負荷低減に向けた効果が期待されている。

マイボトル利用促進プログラムの概要

RFIDについて

RFIDとは「Radio Frequency Identification」の略称で、電波を用いて無線でデータの読み取りと識別・管理を行うシステムのことを指す。主な特徴として、以下のような点が挙げられる。

• 非接触での自動データ読み取りが可能
• 複数のタグを同時に読み取り可能
• データの書き換えや追記が可能

マイボトル利用促進プログラムではRFIDタグをマイボトルに搭載し、洗浄機に組み込まれたRFIDリーダーで自動的に利用データを取得している。取得したデータは専用アプリに蓄積され、ペットボトル削減数やCO2削減量の可視化に活用されることで、環境負荷低減に向けた行動変容を促進している。

マイボトル利用促進プログラムに関する考察

マイボトル利用促進プログラムは、RFIDタグとアプリを組み合わせることで利用状況を可視化し、環境負荷低減への貢献を実感できる点が優れている。一方で、マイボトルの洗浄や持ち運びの手間が利用継続の障壁となる可能性があり、より簡便な利用方法の検討が必要になってくるだろう。

解決策として、オフィス内の複数箇所に洗浄機を設置することで利便性を向上させることや、マイボトル利用のインセンティブ制度を導入することが考えられる。また、アプリ内でユーザー同士が環境負荷低減への貢献を共有・評価できる機能を追加することで、継続的な利用モチベーションの維持が期待できるだろう。

今後は、マイボトル利用促進プログラムの導入企業が増加することで、オフィスにおける使い捨てプラスチック削減の取り組みが加速することが期待される。企業間でのベストプラクティスの共有や、複数企業での共同利用など、プログラムの普及に向けた新たな展開にも注目が集まるだろう。

参考サイト

1. ^ PR TIMES. 「「マイボトル利用促進プログラム」を関電工が利用開始　オフィスに導入しプラゴミ削減とCO2排出量削減を推進 | サトーホールディングス株式会社のプレスリリース」. https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000030.000006066.html, (参照 24-11-20).

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