【CVE-2024-1097】craigk5n/webcalendar 1.3.0でストアドXSS脆弱性、ユーザーアカウントとCookieの窃取リスクに警鐘
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記事の要約
- craigk5n/webcalendar 1.3.0でXSS脆弱性を確認
- Report Name入力フィールドでスクリプト実行が可能
- CVSS3.0スコア7.6のHigh深刻度を評価
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craigk5n/webcalendar 1.3.0の重大なXSS脆弱性
Protect AIは2024年11月15日、craigk5n/webcalendar 1.3.0における重大なストアドXSS(クロスサイトスクリプティング)脆弱性を公開した。この脆弱性は新規レポート作成時のReport Name入力フィールドに存在しており、悪意のあるスクリプトを挿入することでユーザーアカウントやCookieの窃取が可能になることが判明している。[1]
この脆弱性はCVE-2024-1097として識別されており、CWEによる脆弱性タイプはクロスサイトスクリプティング(CWE-79)に分類されている。NVDの評価によると、攻撃元区分はネットワークであり、攻撃条件の複雑さは低いとされているが、攻撃に必要な特権レベルは一部の制限があるとされている。
また、CVSS3.0による評価では基本スコアが7.6(High)とされており、攻撃の影響範囲は変更されないものの、機密性と完全性への影響は限定的で可用性への影響は高いと判断されている。脆弱性の発見はhuntr.comを通じて報告され、現在も最新バージョンまで影響を受ける可能性があることが指摘されている。
webcalendar 1.3.0の脆弱性情報まとめ
項目 | 詳細 |
---|---|
CVE ID | CVE-2024-1097 |
CWE分類 | CWE-79(クロスサイトスクリプティング) |
深刻度 | High(CVSS:7.6) |
影響を受けるバージョン | 1.3.0から最新まで |
脆弱性の場所 | Report Name入力フィールド |
想定される被害 | ユーザーアカウントとCookieの窃取 |
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クロスサイトスクリプティングについて
クロスサイトスクリプティング(XSS)とは、Webアプリケーションにおける重大なセキュリティ上の脆弱性の一つであり、以下のような特徴が挙げられる。
- 入力値の不適切な検証によって発生する脆弱性
- 悪意のあるスクリプトの注入と実行が可能
- ユーザーの認証情報やセッション情報の窃取のリスク
ストアドXSSは特に危険性が高く、悪意のあるスクリプトがWebアプリケーションのデータベースに保存され、他のユーザーがそのデータにアクセスした際に実行される可能性がある。webcalendar 1.3.0で発見された脆弱性も、Report Name入力フィールドを介してスクリプトが保存され、他のユーザーがレポートを閲覧した際に実行される可能性があることが確認されている。
webcalendar 1.3.0の脆弱性に関する考察
webcalendar 1.3.0における脆弱性の発見は、ユーザー入力のサニタイズ処理の重要性を改めて浮き彫りにした重要な出来事である。特にReport Name入力フィールドのような一般的な入力欄でさえも、適切な対策が施されていない場合は深刻な脆弱性となり得ることが示された。入力値の検証とエスケープ処理の実装は、Webアプリケーション開発における最重要課題の一つとして再認識すべきだろう。
今後は同様の脆弱性を防ぐため、開発段階からのセキュリティレビューの強化と、定期的な脆弱性診断の実施が不可欠となるだろう。特にオープンソースプロジェクトでは、コミュニティによる継続的なコードレビューとセキュリティ監査の仕組みを確立することが、長期的な品質維持につながるはずだ。
また、この種の脆弱性に対する効果的な防御策として、Content Security Policy(CSP)の適切な設定やHTTP Only Cookie、Secure Cookieの使用など、多層的な防御アプローチの採用が望まれる。セキュリティ対策の実装を後回しにせず、開発サイクルの早い段階から組み込んでいく姿勢が重要である。
参考サイト
- ^ CVE. 「CVE Record | CVE」. https://www.cve.org/CVERecord?id=CVE-2024-1097, (参照 24-11-21).
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