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【CVE-2024-11311】TRCore DVC 6.0-6.3にパストラバーサルの脆弱性、認証なしで任意のコード実行が可能に

text: XEXEQ編集部
(記事は執筆時の情報に基づいており、現在では異なる場合があります)


記事の要約

  • TRCore DVCにパストラバーサルの脆弱性が発見
  • 任意のディレクトリにファイルをアップロード可能
  • WebシェルのアップロードによるRCEのリスクが存在

TRCore DVC 6.0-6.3のパストラバーサル脆弱性

TWCERT/CCは2024年11月18日、TRCore DVCにおけるパストラバーサルの脆弱性【CVE-2024-11311】を公開した。TRCore DVCがパストラバーサルを制限せず、アップロードファイルの種類も制限していないため、認証されていないリモート攻撃者が任意のディレクトリに悪意のあるファイルをアップロードできる状態となっている。[1]

CVSSスコアは9.8(CRITICAL)と深刻度が非常に高く、攻撃者は認証なしでシステムに対して任意のコード実行が可能となる危険性がある。この脆弱性はバージョン6.0から6.3までのTRCore DVCに影響を及ぼしており、Webシェルのアップロードによる不正アクセスのリスクが指摘されている。

TWCERTは本脆弱性の詳細な技術情報とともに、システム管理者向けのセキュリティアドバイザリを発行している。攻撃者による不正なファイルアップロードを防ぐため、適切なアクセス制御とファイル検証の実装が推奨されており、早急な対策が求められる状況となっている。

TRCore DVC脆弱性の影響範囲まとめ

項目 詳細
CVE番号 CVE-2024-11311
深刻度 CRITICAL (CVSSスコア:9.8)
影響を受けるバージョン TRCore DVC 6.0-6.3
脆弱性の種類 パストラバーサル、任意のファイルアップロード
攻撃に必要な条件 認証不要、リモートからアクセス可能
TWCERTのセキュリティアドバイザリの詳細はこちら

パストラバーサルについて

パストラバーサルとは、Webアプリケーションにおいて意図しないディレクトリへのアクセスを可能にする脆弱性であり、以下のような特徴を持つ。

  • ファイルパスの検証が不十分な場合に発生
  • ../などの相対パス指定による上位ディレクトリへのアクセスが可能
  • 重要なシステムファイルの閲覧や改ざんのリスクがある

TRCore DVCで発見されたパストラバーサルの脆弱性は、ファイルアップロード機能と組み合わさることで非常に深刻な影響をもたらす可能性がある。攻撃者は任意のディレクトリにWebシェルをアップロードし、システム上で任意のコマンドを実行できる状態となるため、早急な対策が必要となっている。

TRCore DVCの脆弱性対策に関する考察

パストラバーサル対策として、ファイルパスの正規化や許可されたディレクトリ以外へのアクセス制限が重要となっている。また、ファイルアップロード機能に関しても、拡張子のホワイトリスト化やファイルタイプの検証、アップロード先ディレクトリの権限設定など、複数の層での防御策を講じる必要があるだろう。

今後は同様の脆弱性を防ぐため、開発段階でのセキュリティレビューやペネトレーションテストの実施が不可欠となる。特にファイル操作を伴う機能については、OWASP Top 10などのセキュリティガイドラインに基づいた実装と、定期的な脆弱性診断の実施が推奨される。

長期的には、セキュアコーディングの教育や開発プロセスの見直しなど、組織全体でのセキュリティ意識の向上が求められる。また、インシデント発生時の対応手順の整備や、システムの監視体制の強化など、包括的なセキュリティ対策の確立が重要となるだろう。

参考サイト

  1. ^ CVE. 「CVE Record | CVE」. https://www.cve.org/CVERecord?id=CVE-2024-11311, (参照 24-11-22).

※上記コンテンツはAIで確認しておりますが、間違い等ある場合はコメントよりご連絡いただけますと幸いです。

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