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公開：2024-11-22

大協建設が栃木県初の建設用3Dプリンタを活用した観光拠点わたらせリバープラザを開設、建設業界のDX化に貢献

text: XEXEQ編集部
（記事は執筆時の情報に基づいており、現在では異なる場合があります）

記事の要約

• 足利市に建設用3Dプリンタを活用した観光拠点を開設
• Park-PFIとかわまちづくり支援事業制度を活用した施設整備
• モニュメントや設備に建設用3Dプリンタを採用し工期短縮

栃木県初の建設用3Dプリンタ施工による新観光拠点の開設

大協建設株式会社は渡良瀬川流域の新たな観光拠点として、建設用3Dプリンタを活用した施設「わたらせリバープラザ」を2024年12月1日にオープンする予定だ。施設内にはe-スポーツやキッズスペース、飲食店などを設置し、地域住民や観光客の新たな交流拠点として機能することが期待されている。^[1]

施設の建設にあたり、株式会社Polyuse製の建設用3Dプリンタを活用することで、複雑な構造物の作成が可能になり従来工法と比べてコストを7割程度に抑えることに成功した。建設業界の深刻な人手不足問題を解決するため、DX化推進の一環として栃木県初となる建設用3Dプリンタ施工に取り組んだのである。

本施設は国土交通省の「かわまちづくり支援事業制度」を全国で初めて建設用3Dプリンタで活用した事例となり、公募設置管理制度(Park-PFI)による民間主導の施設整備として注目を集めている。建設用3Dプリンタによって作製された「足利」モニュメントやBBQ施設は、新たなランドマークとなることが期待されているのだ。

わたらせリバープラザの施設概要

わたらせリバープラザの詳細はこちら

建設用3Dプリンタについて

建設用3Dプリンタとは、建築・土木分野で使用される大型の3Dプリンタで、コンクリート等の建設材料を積層して構造物を造形する技術のことを指す。以下のような特徴が挙げられる。

• 複雑な形状の構造物を効率的に作成可能
• 従来工法と比較して大幅なコスト削減が可能
• 少人数での施工が可能で人手不足解消に貢献

従来のステンレス鋼やアルミ複合板による施工と比較して、建設用3Dプリンタはより自由度の高いデザインを実現することができる。わたらせリバープラザでは、フォトスポットとなる「足利」モニュメントやBBQ施設、ペット用の足洗い場など、様々な用途で建設用3Dプリンタを活用している。

建設用3Dプリンタ施工に関する考察

建設用3Dプリンタの導入により、従来では実現が困難だった複雑な構造物の作成が可能となり、建設業界に新たな可能性をもたらしている。人手不足が深刻化する建設業界において、少人数での施工を可能にする建設用3Dプリンタは、業界全体の生産性向上に大きく貢献することが期待されるだろう。

一方で、建設用3Dプリンタの導入には高額な初期投資が必要となり、中小規模の建設会社にとってはハードルが高い可能性がある。建設用3Dプリンタの共同利用システムの構築や、導入支援制度の整備など、業界全体で取り組むべき課題は多いのである。

今後は建設用3Dプリンタの技術革新により、より多様な建設材料への対応や、さらなる大型構造物の施工が可能になることが期待される。建設用3Dプリンタを活用した施工事例の蓄積と、ノウハウの共有を通じて、建設業界のDX化がより一層加速することだろう。

参考サイト

1. ^ PR TIMES. 「栃木県初の建設用3Dプリンタ施工を取り入れた「わたらせリバープラザ」を栃木県足利市に12月1日オープン | 大協建設株式会社のプレスリリース」. https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000005.000151005.html, (参照 24-11-22).

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