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公開：2024-08-07

三井不動産がDXトレーニー制度を開始、General Assemblyと連携しAI/デジタル人材育成を強化

text: XEXEQ編集部

記事の要約

• 三井不動産がDX人材育成新制度を開始
• General AssemblyがDXトレーニー制度に参画
• AI/デジタル人材変革を目指す取り組み

三井不動産のDX VISION 2030とDXトレーニー制度の詳細

三井不動産株式会社は、グループ全体で推進する新DX方針「DX VISION 2030」の一環として、AI/デジタル人材変革領域における新制度「DXトレーニー制度」を2024年8月5日に発表した。この制度では、事業部門から選抜されたビジネス人材が1年間DX本部に異動し、座学と実践を通じてデジタルスキルの習得を目指す。^[1]

General Assembly社が本トレーニー制度の中核プログラムとして採用され、「プロダクトマネジメント」「データ分析」「デジタルマーケティング」「UXデザイン」「AI」の各領域について専門講師によるカリキュラムを提供する。このプログラムは、General Assemblyのアクティブラーニング手法と三井不動産の事業知見を組み合わせ、修了後には即戦力として事業部門で活躍できるDXビジネス人材の育成を目指している。

「DX VISION 2030」では、リアルとデジタルを組み合わせた不動産ビジネスの変革・イノベーション推進に向け、「リアル×デジタル ビジネス変革」「AI/デジタル人材変革」「デジタル基盤変革」の3つの領域でDXを推進する。三井不動産の強みであるリアルの場、コミュニティとデジタルを掛け合わせた独自のプラットフォームを強化し、顧客の体験価値の最大化を目指すのだ。

DXトレーニー制度の特徴まとめ

アクティブラーニングについて

アクティブラーニングとは、学習者の能動的な学習への参加を取り入れた教授・学習法の総称を指しており、主な特徴として以下のような点が挙げられる。

• 学習者の主体的な参加と深い理解を促進
• 実践的な問題解決能力の育成に効果的
• グループワークやディスカッションを多用

General Assemblyが採用するアクティブラーニング手法は、デジタルスキル習得において特に効果を発揮する。実際のビジネス課題に即した演習や、プロジェクトベースの学習を通じて、受講者は理論だけでなく実践的なスキルを身につけることが可能となるのだ。

DXトレーニー制度に関する考察

三井不動産のDXトレーニー制度は、不動産業界におけるデジタル変革の加速を目指す野心的な取り組みだ。しかし、1年間という限られた期間で幅広いデジタルスキルを習得し、即戦力として活躍できる人材を育成するのは容易ではない。特に、AIやデータ分析などの高度な技術領域では、継続的な学習と実践が不可欠となるだろう。

今後、このプログラムをさらに発展させるには、修了後のフォローアップ体制の構築が重要となる。例えば、定期的なスキルアップデート研修や、実際のプロジェクトへの参加機会の提供など、継続的な学習環境の整備が求められるだろう。また、DXトレーニー制度の修了生が中心となって社内のデジタル化を推進する「DXチャンピオン」としての役割を担うことで、組織全体のデジタル成熟度を高める効果も期待できる。

長期的には、このようなDX人材育成プログラムが不動産業界全体に普及することで、業界全体のデジタル競争力向上につながる可能性がある。三井不動産の取り組みが先駆的な事例となり、他社も追随する動きが出てくれば、日本の不動産業界全体のDX推進が加速するだろう。今後は、業界を越えた連携や、スタートアップとの協業など、より広範囲なエコシステムの構築にも期待したい。

参考サイト

1. ^ PR TIMES. 「General Assemblyが三井不動産のDXビジネス人材育成のパートナーに決定 | General Assembly Inc.のプレスリリース」. https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000005.000091473.html, (参照 24-08-07).

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