【CVE-2024-20539】Cisco Identity Services Engine 3.0.0-3.3.0にXSS脆弱性、管理者権限での攻撃に注意
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記事の要約
- Cisco ISEのウェブ管理インターフェースに脆弱性を確認
- 管理者権限を持つ攻撃者によるXSS攻撃のリスク
- CVSS 3.1でMediumレベルの深刻度と評価
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Cisco Identity Services Engine 3.0.0-3.3.0のXSS脆弱性
Cisco Systemsは2024年11月6日、Identity Services EngineのWebベース管理インターフェースにおけるXSS脆弱性【CVE-2024-20539】を公開した。この脆弱性は管理インターフェースにおけるユーザー入力の検証が不十分であることに起因しており、管理者権限を持つ攻撃者によって特定のページに悪意のあるコードを注入される可能性が存在するのだ。[1]
この脆弱性は影響範囲が複数バージョンに及んでおり、Identity Services Engine 3.0.0から3.3.0までの全てのバージョンが対象となっている。攻撃者が有効な管理者認証情報を使用して管理インターフェースにアクセスし、悪意のあるスクリプトを実行することで、影響を受けるインターフェースのコンテキスト内でブラウザベースの機密情報にアクセスされる可能性があるだろう。
本脆弱性のCVSS基本スコアは4.8(Medium)と評価されており、攻撃元区分はネットワーク、攻撃条件の複雑さは低いとされている。また、攻撃には管理者権限が必要であり、ユーザーの関与が必要となるが、スコープの変更があるとの評価がなされた。
Cisco Identity Services Engine脆弱性の影響範囲
項目 | 詳細 |
---|---|
影響を受けるバージョン | 3.0.0から3.3.0(パッチを含む全バージョン) |
脆弱性識別番号 | CVE-2024-20539 |
CVSS基本スコア | 4.8(Medium) |
攻撃条件 | 管理者権限、ユーザーの関与が必要 |
CWE分類 | CWE-79(クロスサイトスクリプティング) |
公開日 | 2024年11月6日 |
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クロスサイトスクリプティングについて
クロスサイトスクリプティング(XSS)とは、Webアプリケーションに対する代表的な攻撃手法の一つであり、主な特徴として以下のような点が挙げられる。
- ユーザー入力データの検証不足を悪用した攻撃
- 悪意のあるスクリプトをWebページに埋め込み実行
- ブラウザ上の機密情報を窃取する可能性
XSS攻撃は主にWebアプリケーションにおけるユーザー入力の不適切な処理に起因しており、攻撃者は悪意のあるスクリプトを注入することでユーザーのブラウザ上で不正なコードを実行することが可能となる。Cisco Identity Services Engineの場合、管理インターフェースにおける入力検証の不備が脆弱性の原因となっており、攻撃者が有効な管理者認証情報を保持している場合にリスクが顕在化する。
Cisco ISEの脆弱性対策に関する考察
Cisco ISEの管理インターフェースにおけるXSS脆弱性の発見は、Webベースの管理ツールにおけるセキュリティ対策の重要性を改めて浮き彫りにしている。特に管理者権限を持つユーザーによる攻撃可能性が示唆されたことは、内部からの脅威に対する防御の必要性を強く示唆しており、アクセス権限の適切な管理と定期的な見直しが不可欠となるだろう。
今後は管理インターフェースにおける入力値の厳密なバリデーションやサニタイズ処理の強化が求められる。特にユーザー入力を扱う部分での防御機能の実装や、セッション管理の強化、さらには定期的なセキュリティ監査の実施など、多層的な対策アプローチが効果的となるはずだ。
また、CiscoにはISEの今後のバージョンにおいて、セキュリティ機能の強化だけでなく、脆弱性の早期発見・対処を可能にする仕組みの導入も期待したい。特に管理者向けの操作ログの詳細化やリアルタイムの異常検知機能の実装は、セキュリティインシデントの予防と早期対応に大きく貢献するだろう。
参考サイト
- ^ CVE. 「CVE Record | CVE」. https://www.cve.org/CVERecord?id=CVE-2024-20539, (参照 24-11-29).
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