DX

ディーエックス

公開：2024-11-29

三井不動産が独自のオムニサービス・プラットフォームを開発、UIUXとレコメンド機能の刷新によりECサイトの利便性が向上

text: XEXEQ編集部
（記事は執筆時の情報に基づいており、現在では異なる場合があります）

記事の要約

• 三井不動産がオムニサービス・プラットフォームを開発
• 自社ECモールのUIUXとレコメンド機能を刷新
• アウトレット専用EC機能を2025年春に実装予定

三井不動産が独自のオムニサービス・プラットフォームを開発

三井不動産株式会社は商業施設事業におけるオムニチャネル戦略の推進を目的として、独自のオムニサービス・プラットフォームを2024年11月27日に開発・稼働を開始した。NTTデータやチームラボ、伊藤忠テクノソリューションズ、システムエグゼの協力のもと開発されたプラットフォームは、マイクロサービスアーキテクチャを採用し各種APIを実装することで拡張性を向上させている。^[1]

三井不動産は2017年11月から三井ショッピングパーク公式通販サイト「&mall」を運営し、商業施設とEコマースの強みを組み合わせたオムニチャネル戦略を展開してきた。今回のプラットフォーム開発により、ECフロント画面のUIUXや商品レコメンド機能を刷新し探しやすさを向上させると共に、商品・在庫情報の登録・更新方法も改善することでショップの出店・販売のしやすさを追求している。

SUPER STUDIOとのパートナーシップのもと、プラットフォームの拡張性を活かした新たなオムニサービスの創出にも取り組んでいる。ららぽーとクローゼットでは会員情報と紐付けたデータ管理・分析により最適なレコメンドを実現し、館内まとめて試着・購入サービスでは商品の持ち出しや購入・返却履歴を分析してパーソナライズした情報提供を目指している。

オムニサービス・プラットフォームの特徴まとめ

LaLaport CLOSETの詳細はこちら

マイクロサービスアーキテクチャについて

マイクロサービスアーキテクチャとは、サービスを構成している要素を小さな機能に分割して実装するソフトウェア開発技法のことを指す。主な特徴として以下のような点が挙げられる。

• サービスの独立性が高く柔軟な開発が可能
• 機能単位での並行開発とデプロイが容易
• APIによる外部サービスとの連携が効率的

マイクロサービスアーキテクチャは三井不動産のオムニサービス・プラットフォームにおいて、各種APIを実装することで生成AIなどのサードパーティ・サービスとの連携を容易にしている。同時並行的なシステム開発を可能にすることで、新サービスの開発スピード向上にも貢献している。

三井不動産のオムニサービス・プラットフォームに関する考察

オムニサービス・プラットフォームの開発により、実店舗とECの連携がより強化され顧客体験の向上が期待できる。マイクロサービスアーキテクチャの採用によって新サービスの開発スピードが向上し、多様化する消費者ニーズへの迅速な対応が可能になるだろう。

一方で、プラットフォームの拡張に伴いデータセキュリティやプライバシー保護の重要性が増すことが予想される。顧客情報の適切な管理と活用のバランスを取りながら、安全で信頼性の高いサービス提供を維持することが重要な課題となってくるだろう。

また、アウトレット専用EC機能の実装により新たな顧客層の開拓が期待できる。B品商品の取り扱いやシークレットセールなど特徴的な購買体験の提供は、実店舗とECの相乗効果を高める可能性を秘めている。

参考サイト

1. ^ PR TIMES. 「三井不動産独自のオムニサービス・プラットフォームを新たに開発・稼働 | 三井不動産株式会社のプレスリリース」. https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000752.000051782.html, (参照 24-11-29).

※上記コンテンツはAIで確認しておりますが、間違い等ある場合はコメントよりご連絡いただけますと幸いです。

「DX」に関するコラム一覧「DX」に関するニュース一覧