楽天モバイルが通信設備活用し1,500億円~3,000億円の大型資金調達、MAM率いるコンソーシアムから
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記事の要約
- 楽天モバイルが通信設備活用した資金調達を実施
- 1,500億円~3,000億円規模のセール・アンド・リースバック
- MAMが率いるコンソーシアムから調達
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楽天モバイルの大規模資金調達によるデジタル経済活性化への貢献
楽天グループ株式会社とマッコーリー・アセット・マネジメント(MAM)は、2024年8月8日に楽天モバイルの大規模な資金調達を発表した。この調達は、楽天モバイルが保有する通信設備等の一部を活用したセール・アンド・リースバックの形態で行われ、規模は1,500億円から3,000億円に及ぶ。MAMが率いる世界有数のインフラ投資家コンソーシアムからの調達となる。[1]
楽天の代表取締役会長兼社長である三木谷浩史氏は、この革新的なパートナーシップにより財務的にさらに盤石な体制を築くことが可能になったと述べている。楽天モバイルの収益性は既に大きく改善しており、この勢いをさらに加速させ、早期の黒字化と国内トップの通信キャリアになることを目指すという。
一方、MAMのアジア太平洋地域インフラストラクチャー共同責任者兼マッコーリーグループ・アジア最高経営責任者であるヴェレナ・リム氏は、日本のデジタル経済の活性化とDXの加速への取り組みがデジタルインフラ分野を対象とするグローバルな投資家に重要な機会をもたらすと指摘。楽天エコシステムと楽天モバイルのネットワークがこのデジタル進化の最前線にあると評価している。
楽天モバイルの資金調達スキームまとめ
資金調達形態 | 対象資産 | 調達規模 | リース期間 | 資金使途 | アレンジャー | |
---|---|---|---|---|---|---|
詳細 | セール・アンド・リースバック | 通信設備等 | 1,500億円~3,000億円 | 10年 | 運転資金及び設備投資資金 | SMBC日興証券株式会社 |
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セール・アンド・リースバックについて
セール・アンド・リースバックとは、企業が保有する資産を投資家に売却し、その資産を借り戻して使用する金融取引のことを指しており、主な特徴として以下のような点が挙げられる。
- 資金調達と資産の継続利用を両立できる
- バランスシートの改善に寄与する
- 設備投資資金の確保や財務柔軟性の向上が可能
楽天モバイルの事例では、通信設備等を対象資産としてセール・アンド・リースバックを実施することで、大規模な資金調達を実現している。この手法により、楽天モバイルは必要な設備を継続して利用しながら、事業拡大に必要な資金を確保することが可能となった。セール・アンド・リースバックは、特に成長段階にある企業や大規模な設備投資が必要な業界で有効な資金調達手段として注目されている。
楽天モバイルの資金調達に関する考察
楽天モバイルの大規模資金調達は、日本の通信業界に大きな影響を与える可能性がある。競合他社との格差を縮小し、サービスの質や範囲を拡大することで、市場シェアの拡大につながる可能性が高い。一方で、セール・アンド・リースバックによる資金調達は長期的なコスト増加につながる可能性もあり、収益性の改善と負債管理のバランスが今後の課題となるだろう。
今後、楽天モバイルには5G網のさらなる拡充や、新たな付加価値サービスの開発が期待される。特に、楽天グループの多様なサービスとの連携を強化し、通信キャリアとしての独自性を打ち出すことが重要となる。また、AIやIoTなどの先端技術を活用した新サービスの展開も、競争力強化の鍵となるだろう。
日本のデジタル経済の活性化という観点からも、楽天モバイルの今回の資金調達は注目に値する。通信インフラの強化は、様々な産業のDX推進を加速させる可能性がある。楽天モバイルが掲げる「早期の黒字化と国内トップの通信キャリア」という目標の達成に向けた取り組みが、日本全体のデジタル競争力向上にどのようにつながっていくか、今後の動向から目が離せない。
参考サイト
- ^ 楽天グループ株式会社. 「 | 楽天グループ株式会社」. https://corp.rakuten.co.jp/news/press/2024/0808_04.html, (参照 24-08-10).
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