AI

エーアイ

公開：2024-08-10

シナモンAIが貿易書類専用AI-OCR「Flax Scanner HUB」の新プラン発表、貿易DXの実現に向け前進

text: XEXEQ編集部

記事の要約

• シナモンAIが「Flax Scanner HUB」に新プラン追加
• 貿易書類専用AI-OCRモデルを手軽に利用可能に
• 先着10社限定で初期費用無料キャンペーン実施

シナモンAIの新AI-OCRプラン「貿易書類Starterプラン」の詳細

シナモンAIは、AI-OCRプラットフォーム「Flax Scanner HUB」に新たな「貿易書類Starterプラン」を2024年8月9日より販売開始した。このプランは、高精度AI-OCR汎用モデルを活用し、貿易書類の読み取りと活用を手軽に行えるようにしたものだ。初期費用20万円、月額利用料3.5万円から導入可能となっている。^[1]

「貿易書類Starterプラン」では、Commercial Invoice、Bill of Lading、Packing Listの各汎用モデルに加え、帳票自動分類モデルが利用可能だ。特徴量学習型の採用により、座標定義が不要で簡単なワークフローを約1分で作成できる。また、生成AI抽出型を利用することで、他の貿易書類も自由にモデル開発・読み取りが可能となっている。

さらに、シナモンAIは先着10社限定で初期費用が無料になる特別キャンペーンを実施している。このキャンペーンは2024年9月30日までの契約と、同社製品ページへの契約企業ロゴ掲載を条件としている。また、9月に開催される国際物流総合展2024や無料セミナーでも、新プランの説明やデモを実施する予定だ。

Flax Scanner HUBの貿易書類プランまとめ

特徴量学習型について

特徴量学習型とは、AIが自動的にドキュメントの特徴を学習し、データ抽出を行う技術のことを指しており、主な特徴として以下のような点が挙げられる。

• 座標定義が不要で、柔軟な帳票読み取りが可能
• 高精度なデータ抽出と自動化を実現
• 多様な帳票フォーマットに対応可能

特徴量学習型は、従来のテンプレートマッチング方式と比較して、より柔軟で効率的なOCR処理を実現する。この技術により、貿易書類のような複雑で多様な帳票でも、高精度な読み取りと自動化が可能となり、企業の業務効率化に大きく貢献する。

Flax Scanner HUBの新プランに関する考察

シナモンAIの「Flax Scanner HUB」に追加された「貿易書類Starterプラン」は、中小企業や貿易業務の効率化を目指す企業にとって、大きな可能性を秘めている。特に初期費用20万円、月額3.5万円という比較的低コストで導入できる点は、多くの企業にとって魅力的だろう。一方で、月間500ページという利用上限は、大規模な貿易業務を行う企業にとっては制限となる可能性がある。

今後、AIによる自動化技術がさらに進化することで、より複雑な貿易書類や多言語対応などの新機能が追加されることが期待される。また、ブロックチェーン技術との連携により、貿易書類の真正性確保や取引の透明性向上など、より広範囲な貿易DXの実現も視野に入れるべきだろう。シナモンAIには、ユーザーフィードバックを積極的に取り入れ、継続的な機能改善を行うことが求められる。

貿易DXの推進は、単に書類処理の効率化だけでなく、グローバルサプライチェーンの最適化や国際取引のリスク管理にも大きな影響を与える可能性がある。Flax Scanner HUBのような先進的なAI-OCRツールが普及することで、日本企業の国際競争力向上にも寄与するだろう。今後は、他の業務システムとの連携や、AIによる貿易書類の自動生成など、さらなる革新的機能の登場が期待される。

参考サイト

1. ^ PR TIMES. 「シナモンAI、定型・非定型帳票対応のAI-OCRプラットフォーム「Flax Scanner HUB」に「貿易書類Starterプラン」登場 | 株式会社シナモンのプレスリリース」. https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000094.000028252.html, (参照 24-08-10).

※上記コンテンツはAIで確認しておりますが、間違い等ある場合はコメントよりご連絡いただけますと幸いです。

「AI」に関するコラム一覧「AI」に関するニュース一覧