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公開：2024-12-28

札幌柏葉会病院がBuzz O.R. Suiteを導入し、次世代型smart ORによる高度医療を実現

text: XEXEQ編集部
（記事は執筆時の情報に基づいており、現在では異なる場合があります）

記事の要約

• 札幌柏葉会病院にBuzz O.R. Suiteを導入
• Lumina Bridgeに最新のハイブリッド手術室を構築
• NEXAVISIONで手術映像を高画質表示し教育に活用

札幌柏葉会病院へのBuzz O.R. Suite導入による先進的な手術室の実現

ブレインラボ株式会社は、2024年12月1日に開院した社会医療法人柏葉会札幌柏葉会病院において、マルチデジタル情報システムBuzz O.R. Suiteの導入を実施した。札幌柏葉会病院では世界標準の医療を目指し、緊急性の高い脳血管内治療と高度な脳血管外科手術に対応する手術室および救急救命室smart OR・smart ERを構築している。^[1]

Buzz O.R. Suiteは手術室内の情報集約ハブとして機能するネットワークベースのマルチデジタル情報システムであり、フルデジタルの次世代型手術室インテグレーションプラットフォームとしての役割を担っている。4K画質の映像配信に対応するVoIP技術を採用し、医用DICOM画像や映像インターフェースをシンプルな接続で一元化して制御することが可能だ。

また、Buzz O.R. SuiteとCurve2ナビゲーションシステムの連携により、CT、DSAなどのモダリティの手術関連情報を院内LANで集約できる環境を実現している。院内サーバーにホストされたBrainlab Elementsとの連携により、手術用顕微鏡のデジタル連携によるAR重畳表示や術中CTおよび術中アンギオ画像を用いた自動レジストレーションが可能となった。

札幌柏葉会病院のsmart OR機能まとめ

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AR重畳表示について

AR重畳表示とは、現実の視覚情報に仮想的な情報を重ねて表示する技術のことを指す。主な特徴として、以下のような点が挙げられる。

• リアルタイムでの手術部位の可視化が可能
• 手術用顕微鏡との連携による精密な位置合わせ
• 術中の意思決定支援と手術の安全性向上

札幌柏葉会病院では、Buzz O.R. SuiteとCurve2ナビゲーションシステムを連携させることでAR重畳表示を実現している。術中CTやアンギオ画像を用いた自動レジストレーション機能と組み合わせることで、より正確な手術ナビゲーションが可能となっている。

Buzz O.R. Suiteに関する考察

Buzz O.R. Suiteの導入により、手術室内での情報の一元管理と高度な可視化が実現されたことは、医療の質向上において重要な一歩となっている。特にAR重畳表示や術中画像の自動レジストレーション機能は、脳血管外科手術における精度と安全性の向上に大きく貢献することが期待できるだろう。

今後の課題としては、システムの複雑化に伴う医療スタッフのトレーニング体制の確立や、大量のデジタルデータを安全に管理するためのセキュリティ対策の強化が挙げられる。医療機器のデジタル化が進む中、使いやすさと安全性を両立させたシステムの運用が求められているのだ。

将来的には、AIによる手術支援機能の統合や、遠隔での手術指導システムの拡充など、さらなる機能の追加が期待される。医療のデジタル化とスマート化が進む中、Buzz O.R. Suiteのような統合プラットフォームの重要性は一層高まっていくだろう。

参考サイト

1. ^ PR TIMES. 「次世代型新病院　札幌柏葉会病院にブレインラボのマルチデジタル情報システム「Buzz O.R. Suite」が導入 | ブレインラボ株式会社のプレスリリース」. https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000012.000073157.html, (参照 24-12-28).

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