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公開：2025-01-22

AMDA国際医療情報センターが患者主導型の遠隔医療通訳サービスを開始、8か国語対応で医療アクセスの向上に貢献

text: XEXEQ編集部
（記事は執筆時の情報に基づいており、現在では異なる場合があります）

記事の要約

• AMDA国際医療情報センターが患者主導型の遠隔医療通訳サービスを開始
• 8か国語対応で平日10時から15時まで無料で利用可能
• 医療機関に依存せず患者が自身の端末で利用できるサービス

AMDA国際医療情報センターの遠隔医療通訳サービス

特定非営利活動法人AMDA国際医療情報センターは、日本で生活する外国人の医療機関受診における言葉の壁を解消するため、患者から依頼できる遠隔医療通訳サービスを2025年1月より提供開始した。この遠隔医療通訳サービスは、医療機関側からの依頼に限定せず、患者が自身のモバイル端末から直接利用することが可能となっている。^[1]

外国籍住民の増加に伴い、医療機関での通訳ニーズが高まっているが、医療機関側の通訳サービス提供体制は様々で、患者の希望で利用できない状況が続いていた。AMDA国際医療情報センターは設立から約33年間、遠隔手段による医療通訳サービスを一貫して提供しており、今回のサービス拡充によって医療アクセスの向上を目指している。

新しい遠隔医療通訳サービスは、英語・中国語・韓国語・スペイン語・ポルトガル語・ベトナム語・タイ語・フィリピン語の8か国語に対応しており、平日10時から15時まで利用可能だ。通訳料は無料で提供され、利用者は通信環境の準備のみが必要となっている。

遠隔医療通訳サービスの詳細

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遠隔医療通訳について

遠隔医療通訳とは、電話やWeb会議システムなどの通信手段を用いて、医療現場での通訳サービスを提供することを指す。主な特徴として、以下のような点が挙げられる。

• 通訳者が医療機関に出向く必要がなく、効率的なサービス提供が可能
• 地理的制約を受けにくく、広範囲でのサービス提供が実現可能
• 通信環境があれば即時に利用開始できる利便性の高さ

遠隔医療通訳は医療機関での外国人患者の受け入れを円滑にする重要なツールとなっており、特に日本の医療現場では需要が高まっている。派遣型の医療通訳と比較して、移動時間の削減や柔軟な対応が可能となるため、医療機関と患者双方にとって効率的なサービスとなっている。

遠隔医療通訳サービスに関する考察

AMDA国際医療情報センターによる患者主導型の遠隔医療通訳サービスは、外国籍住民の医療アクセス向上に大きく貢献する可能性を秘めている。従来の医療機関主導の通訳サービスでは、医療機関側の体制や方針によってサービス提供が限定されていたが、患者が自身の判断で利用できる新しい選択肢が加わることで、より柔軟な医療サービスの享受が可能となるだろう。

一方で、医療機関側の受け入れ体制や、通訳を介したコミュニケーションに対する理解度には差があることが予想される。医療機関と患者の双方が円滑にサービスを活用できるよう、利用方法や効果的な活用事例の共有が重要となってくるはずだ。また、通訳者の医療知識の維持向上や、緊急時の対応体制の整備なども今後の課題となるだろう。

今後の展開としては、対応時間の拡大や対応言語の追加、医療機関との連携強化などが期待される。非営利団体による無料サービスの持続可能性を確保しつつ、増加する外国籍住民のニーズに応えていく必要がある。医療通訳の重要性が高まる中、このサービスが日本の医療現場における言語バリアフリー化のモデルケースとなることを期待したい。

参考サイト

1. ^ PR TIMES. 「特定非営利活動法人AMDA国際医療情報センター、患者から依頼できる遠隔通訳サービスを開始 | 特定非営利活動法人AMDA国際医療情報センターのプレスリリース」. https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000001.000155158.html, (参照 25-01-22).

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