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Visual Studio 2022 17.11にCopilot Content Exclusion機能が追加、AIコーディング支援のセキュリティが向上

text: XEXEQ編集部
(記事は執筆時の情報に基づいており、現在では異なる場合があります)


記事の要約

  • Visual Studio 2022 17.11でCopilot Content Exclusion機能が利用可能に
  • 管理者がリポジトリ内の特定ファイルをCopilotから除外可能
  • GitHub Copilot for BusinessとEnterpriseで利用可能

Visual Studio 2022 17.11におけるCopilot Content Exclusion機能の追加

Microsoftは2024年8月15日、Visual Studio 2022 17.11でCopilot Content Exclusion機能を利用可能にしたと発表した。この機能により、企業の管理者はリポジトリや組織内の特定のファイルをCopilotが参照しないよう設定することが可能になった。これにより、機密情報を保護しつつAIを活用した効率的なコーディングが実現できるようになったのだ。[1]

Copilot Content Exclusionは、GitHub Copilot for BusinessおよびGitHub Copilot for Enterpriseの顧客が利用可能である。この機能は補完、インライン、チャットなどのCopilot機能全般に適用される。また、GitHubだけでなくAzure DevOpsなど他のプラットフォームでホストされているリポジトリにも対応しており、幅広い開発環境で利用できるようになった。

開発者は、ファイルが除外されているかどうかを簡単に確認することができる。補完機能では左側に「Excluded」ラベルが表示され、インラインチャットではプロンプトボックスの下部に、チャットウィンドウではプロンプトボックスの上部に除外状況が表示される。これにより、開発者は常に機密情報の取り扱いに注意を払いながら作業を進めることが可能になったのだ。

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Copilot Content Exclusion機能の概要

対象顧客 適用範囲 ホスティングプラットフォーム 除外確認方法
主な特徴 GitHub Copilot for Business/Enterprise 補完、インライン、チャット GitHub、Azure DevOpsなど 各機能に表示されるラベル
設定権限 組織管理者、リポジトリ所有者 ファイル単位、パス単位 複数プラットフォーム対応 視覚的なフィードバック

Content Exclusionについて

Content Exclusionとは、特定のコンテンツをAIによる参照や処理から除外する機能のことを指しており、主な特徴として以下のような点が挙げられる。

  • 機密情報や専有技術の保護が可能
  • コンプライアンス要件への適合をサポート
  • AIツールの利用範囲をきめ細かく制御できる

Visual Studio 2022 17.11で導入されたCopilot Content Exclusion機能は、ファイルやパス単位で除外設定が可能である。これにより、開発者はGitHub Copilotの強力な機能を活用しつつ、センシティブな情報を確実に保護することができる。組織の管理者やリポジトリ所有者が設定を行うことで、チーム全体で一貫した情報セキュリティポリシーを維持することが可能になった。

Copilot Content Exclusion機能に関する考察

Copilot Content Exclusion機能の導入は、企業におけるAI活用とセキュリティのバランスを取る上で重要な一歩だと言える。この機能により、開発者は機密情報を含むプロジェクトでもCopilotを安心して使用できるようになり、生産性の向上が期待できる。一方で、除外設定の管理が複雑化する可能性もあり、組織内での明確なガイドラインの策定が求められるだろう。

今後の課題としては、除外設定の粒度をさらに細かくすることが挙げられる。現在はファイルやパス単位での除外が可能だが、将来的にはコードブロックや特定の変数名といったより詳細なレベルでの除外が実現できれば、より柔軟な運用が可能になるだろう。また、除外設定の自動推奨機能など、管理者の負担を軽減する機能の追加も期待したい。

Copilot Content Exclusion機能は、AIを活用したソフトウェア開発の新たな標準となる可能性を秘めている。今後、他のAIコーディング支援ツールにも同様の機能が実装されることで、業界全体でのセキュアなAI活用が進むことが予想される。Microsoftには引き続き、開発者の生産性向上とセキュリティの両立を支援する革新的な機能の開発を期待したい。

参考サイト

  1. ^ Microsoft Visual Studio. 「Copilot Content Exclusion Now Available in Visual Studio 2022 17.11 - Visual Studio Blog」. https://devblogs.microsoft.com/visualstudio/copilot-content-exclusion-in-visual-studio/, (参照 24-08-17).
  2. Microsoft. https://www.microsoft.com/ja-jp

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